- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県広川町
- 広報紙名 : 広報ひろかわ (令和7年3月1日号)
■令和8年度から広川中学校の部活動は、地域クラブ活動との「合同型地域クラブ活動」として展開していきます。
○部活動の地域移行が求められる背景とは?
近年、学校教員数の減少に伴い、教員一人あたりの職務負担が増え、長時間労働が大きな社会問題となっています。特に「土日を含めた部活動の指導」が大きな負担となっており、部活動の地域移行が求められる要因の一つです。昨年度の広川中学校教員の1か月の時間外労働は、平均36・1時間でした。
そのほかの要因として、生徒数の減少に伴う部活動メニューの縮小や生徒のニーズの多様化などが挙げられます。生徒数の減少でチームが組めない部活動が出てきたり、専門性の高い技術的な指導に苦慮している顧問が半数近くいたりします。
こうした課題を背景に、福岡県は「部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を改訂しました。これを受け、広川町でも休日の部活動に地域クラブ活動指導員として地域人材を登用し、部活動改革を進めています。
○改革推進期間とは?
文部科学省は、令和5~7年を「改革推進期間」と定め、部活動の地域移行を早期に実現すべく、各自治体に求めています。
広川町でも部活動の地域移行の準備を進めており、休日の部活動について段階的に地域移行していくことを基本に、生徒が自主的・自発的にスポーツや文化芸術活動に継続して親しめる環境を整備しています。実施例として、今年度から卓球部とブラスバンド部に地域クラブ活動指導員を配置しており、来年度は2種目を加え、4部活動に配置する予定です。この4部活動については、顧問や地域クラブ活動指導員が共同で指導する学校部活動と地域クラブ活動の「合同型」で行うことになります。
来年度末までに改革実行期間にむけた評価を実施し、令和8年4月から大きく改善を図った形で、部活動と地域クラブ活動の合同型活動を行います。
※令和8年度から「平日の地域クラブ活動」を運営するための経費(安全保険の加入費や指導員の報償費など)は、町からの補助に加え、参加を希望する生徒の保護者からも負担してもらうことになります。
■広川町と全国の小学5年生・中学2年生の体力と運動能力の結果を比較しています。
○体力・運動能力の調査結果
昨年4~7月、文部科学省が全国の小学5年生と中学2年生を対象に「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を行いました。
広川町の結果を、全国平均と比較してお知らせします。
(表1、表2参照)
○運動習慣の調査結果
子どもの体力・運動能力の向上を図る施策を実施するため、選択形式で運動や健康に対する意識・習慣調査を行いました。
小学校は、男子が「テレビを1日3時間以上視聴する」などの生活面に関する項目に課題が見られ、女子は「中学校で自主的に運動したい」などの運動に対する意識の項目に課題が見られました。
中学校は、男子が「朝食を毎日食べる」の項目でわずかに平均を下回り、女子は「部活動やスポーツクラブに所属している」の項目で大きく平均を下回りました。
●表1 広川町の小学5年生・中学2年生の体格 ※( )内は全国差
●表2 広川町の小学5年生・中学2年生生の体力・運動能力 ※( )内は全国差
問合せ:子ども課学校教育係
【電話】0943-32-1194