くらし 【人権問題を考える】「なるほど人権セミナー」を終えて

~住みよい町をつくるため、人権についてみんなで考える~

■なるほど人権セミナー
7月は同和問題啓発強調月間です。広川町では、啓発事業の一環として、毎年「なるほど人権セミナー」を開講しています。今年度は、2回のセミナーを開講し、多くの人に参加いただきました。
今回は、各セミナーの概要と参加者の声をご紹介します。

○第1回(7月10日(木))「誇りをもって生きる」
鹿児島県宮丸太皷店 宮内礼治さん
父親の背中を追いかけ、憧れの太鼓職人になった宮内さん。参加者の前で、実際に太鼓の皮を張りながら講義が進みます。
誇りをもって太鼓づくりに取り組む宮内さんの実演、そして差別に対する想いに、会場の参加者は聞き入っていました。
知らないことが誤解や噂(うわさ)を生む原因となるため、物事を正しく知ることが大切です。
[参加者の声]
・牛を育てる人、食肉センターの人、なめし革に仕上げる人、太鼓づくりの人、お肉を売る人、そして命を食べる人。さまざまな人との出会いや思いを知ることは大切だなと思いました。
・和太鼓の作り方をとても興味深く聞くことができました。製作が進むにつれて音が違っていく様子も興味深かったです。人間は、生きるために牛やたくさんの動植物の命を奪っていることを再認識し、命の重みを改めて感じました。
・差別に対しての怒りは大事だと思いますが、同じ人間に対しての怒りがなく、とても温かみのある講演会でした。太鼓づくりを通して、人権や命の大切さなど、多くのことに気づくことができました。

○第2回(7月16日(水))「されど、われらが同和教育」
部落解放同盟大牟田支部 支部長 城野俊行さん
城野さんの生い立ちから始まり、同和教育との出会いを中心に、たくさんのエピソードを交えながら講義が進みました。
「日常の事実から学ぶ事の大切さ」や「本人・自分・周りとのつながりの大切さ」などについて学ぶことができました。
[参加者の声]
・城野さんの育ちや体験、実態から学んだ事などについてのお話を聞くことができました。とても聞きやすく、講義で話された人たち(在日外国人、障がい者など)がすぐ近くにいるように思えるお話でした。
・お話を聞き、差別と貧困と福祉はつながっていると思いました。

■住みよい町づくり懇談会
広川町では、人権・同和問題の解決に向けて「住みよい町づくり懇談会」を行っています。
町長との懇談も予定していますので、この機会に「私たちの身のまわりにある人権」について考えてみませんか。皆さんのご参加をお待ちしています(申し込み不要)。

問合せ:生涯学習課人権・同和教育係
【電話】0943-32-0093