- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県香春町
- 広報紙名 : 広報かわら 令和7年9月号
■「全世代の幸福度向上に全力で取り組む」
8月3日に投開票された町長選で、現職の鶴我繁和(つるがしげかず)氏(70)が再選を果たしました。2期目への思いを聞きました。
▽プロフィール
昭和30年 1月誕生
48年3月 田川農林高校(農業土木科)卒業
4月 香春町役場に入庁
平成22年4月 町建設課長
24年3月 町役場を退職
25年3月 町議会議員に就任
令和3年3月 町議会議員2期8年を満了
3年8月 町長に初当選・就任
7年8月 町長に再選(2期目)
▽2期目がスタートしました。率直な思いを聞かせてください。
町民の皆さまの温かく力強いご支援のもと、引き続き務めさせていただくことになりました。改めて責任の重大さを痛感し、身の引き締まる思いです。
▽町の課題は。
急激な人口減少による地域経済の衰退、高齢化による農業をはじめとした第1次産業の担い手不足など、課題は山積しています。時代の変化に即応していくことが求められています。
▽1期目の振り返りと自己採点をお願いします。
前半の2年間はコロナ禍の対応に追われましたが、後半の2年間で事業が動き出してきた印象です。第5次総合計画(令和4~13年度)の進捗(しんちょく)度で考えると、採点は65~70点くらいですね。おおむね堅調ですが、農地の区画化を含む農業施策など関係者間のコミュニケーションがまず必要な分野もあり、案件に応じて丁寧に進めていきます。
▽前回の町長選と、現職として臨んだ今回の違いは。
前回の選挙は(前町長の辞職に伴うもので)青天の霹靂(へきれき)でした。重責を務めることができたのは、200%、町職員たちの支えのおかげです。
2期目となる今回は、総合計画の歩みを止めないようにと出馬しました。スローガンは「わがまち『香春』の魅力をさらに先へ」です。
公約は総合計画に沿って「暮らしを守る」「人を育む」「社会をつくる」の3テーマで、防災力の向上や全世代が集える公園の整備、フレイル(要介護の手前の状態)の予防、農業の高収益化などを掲げました。魅力ある持続可能な町づくりと、全世代の幸福度向上に全力で取り組みます。
▽選挙戦を通じて、改めて町の現状をどう感じましたか。
町をくまなく回り、空き家が令和3年度の調査(338件)より増えていると感じました。移住者や事業者を呼び込めば、税収や町の経済への好影響にもつながるため、もっと手を打っていきたいです。
▽町の地域力は、どうとらえていますか。
町の重要課題である行政区の維持・発展については、区長を中心に、各区が持つ人材や資源を生かした地域づくりが進められていることを、力強く感じています。
旧小学校区単位では、すでに採銅所地区と勾金地区で地域コミュニティ協議会が設立され、今年度は中津原地区で3番目の協議会設立に向けた準備が進められています。
地域力の向上には、町民と行政がそれぞれの役割を認識し、協力して地域づくりを進めていくことが不可欠です。これからも、より良い地域づくりを目指し、連携を強化していきます。
歴史や自然の豊かさはもちろん、新たな取り組みも進めて、皆さまに誇りを感じていただき、夢を描いていただけるまちづくりを、着実に進めてまいります。2期目もどうぞよろしくお願いいたします。