その他 今月のうみネタ「海にまつわる豆知識」series1

イカかご漁業とは?

町の漁師が現在取り組んでいる「イカかご漁業」は、コウイカが産卵のため沿岸の藻場に寄ってくる4月~5月末頃にかけて行われます。この「かご」は竹を図のように骨組みし、網を張ったもので、庭木などモチノキ科の常緑低木、イヌツゲ(吉富町では「イカシバ」と呼ばれる。)の枝の束を「かご」にくくりつけています。この「しかけ」はイヌツゲに産卵するため寄って来たコウイカが、「かご」の横穴から中に入り、出られなくなる仕組みとなっています。漁では、この「かご」を2、3日に一度引き揚げては戻しますが、「かご」にはどんどん卵が産み付けられ、漁期が終わる頃には、びっしりと着いた卵で重くなります。
漁師は、この卵を海に戻し、また翌年に備えることで、毎年コウイカを安定して水揚げすることができています。