くらし 空き家の管理はできていますか

近年、空き家の増加は全国的な問題で、伊万里市も例外ではありません。
放置された空き家は、老朽化による資産価値の低下はもちろん、樹木・雑草の繁茂やごみの不法投棄、害獣の住みつき、悪臭の発生など周囲へも大きな影響を与えます。放置された空き家が原因で事故などが起きた場合、所有者や相続人が、多額の損害賠償を請求されることがあります。
空き家は放置せず、定期的な手入れが必要です。月に1回程度を目安に次のような点検と手入れを行いましょう。
点検:建物や設備の傷みの確認
内部:
・通風・換気(60分程度)
・通水(3分程度)
・清掃
外部:
・郵便物整理
・敷地内清掃
・庭木の剪定・除草

周囲に悪影響を及ぼす前の有効活用や適切な管理と除却の促進のため、令和5年12月13日に空家等対策の促進に関する特別措置法の一部を改正する法律が施行されました。この法律の施行により、放置すれば特定空家等になるおそれのある空家等(管理不全空家等)と市が認定し、勧告を受けた場合は、固定資産税の住宅用地特例(6分の1などに減額)が解除されます。
家は大切な資産です。空き家になる前から、将来の活用に向けて家族で話し合うとともに、空き家になってしまった場合の管理の仕方や売却・解体についても検討しておきましょう。

■特定空家等除却事業費補助金
老朽化により倒壊するおそれがあり、不特定多数の人に影響を及ぼす恐れのある木造の空き家で、市が定める特定空家等の判断基準を満たせば、解体・除却費の一部について補助を受けることができる場合があります。
利用する場合は、事前に申し込んでください。
主な要件:
・相続人などの権利者全員の同意
・解体業者が市内の事業者であることほか
補助金額:解体工事費の4/5(上限額100万円)
※詳しくはこちらから(本紙2次元コード参照)

■実家に帰ろう住宅改修等補助金
実家が市内にある市外在住者(本市へ転入後5年未満の者を含む)が、当該実家にUターンなどをする場合に、実家の改修工事または解体・新築工事に係る費用の一部を補助します。
利用する場合は、事前に申し込んでください。
対象者:69歳以下で直近10年のうち市外5年以上在住者など
※ほかにも要件があります。
補助金額:
・改修する場合 工事費の1/2(上限額50万円)
・解体・新築する場合 解体工事費の1/2(上限額100万円)
・新築補助金(上限30万円)
※子育て加算(30万円/1人)と地域指定加算(20万円)があります。

■空き家相談(要予約)
専門の相談員による空き家の利活用(相続、賃貸・売買)や解体・管理についての相談会を開催します。
相談料:無料
開催日:
5月15日(木)
7月17日(木)
8月21日(木)
10月16日(木)
12月18日(木)
令和8年1月15日(木)
開催時間:
(1)午前9時30分~9時50分
(2)午前10時~10時20分
(3)午前10時30分~10時50分
(4)午前11時~11時20分
場所:市役所1階面接室
対象者:市内にある空き家などを所有・相続している人、所有・相続する可能性がある人

■空き家情報バンク
空き家の売却や賃貸を希望する人が、協力事業者(市と協定を結んだ宅地建物取引業社)を通じて空き家物件の情報を登録し、その物件情報を市ホームページなどに掲載しています。
空き家を買いたい人や借りたい人はもちろん、空き家を売りたい人も、どのような物件が登録されているか、一度のぞいてみてください。建物が古くて利活用が困難な場合は、解体してから空き地として登録することができます(解体後1年以内)。
また、解体費の捻出が困難な場合は、解体を前提とした建物付の土地としての登録ができますので、市または協力事業者に相談してください。
※詳しくはこちらから(本紙2次元コード参照)

■空き家見学時建築士派遣事業
空き家情報バンクに登録されている物件を見学する場合に、市が委託契約を締結している佐賀県建築士会の建築士を派遣します。
住宅性能やリフォームに関するアドバイスなどを受けることができます。
対象者:空き家情報バンク登録物件の購入希望者
費用:無料
※事前に予約してください。

■空き家家財処分費等補助金
空き家の利活用促進を図るため、市空き家情報バンクを利用して売買などを行う人に対して、家財処分費用などの一部を補助します。
利用する場合は、事前に申し込んでください。
対象者:
・空き家の売買または賃貸を目的に空き家情報バンクへの登録を予定している空き家の所有者など
・空き家情報バンク登録物件の購入契約後1年未満の人
※ほかにも、要件があります。
対象経費:
・家財などの運搬に係る費用・廃棄物処理業者などへの処分委託費用
・特定家庭用機器リサイクルに係る費用
・空き家の屋内外の清掃費
・空き家の屋外の樹木伐採
・草刈りに係る費用(空き家などの敷地内に限ります)
補助金額:対象となる経費の1/2(上限額10万円)
※詳しくはこちらから(本紙2次元コード参照)

問合先:都市政策課住宅・空家対策係
【電話】23-2464