くらし 《特集》令和7年7月7日市民図書館 開館30周年(1)

■市民図書館のあゆみ 平成7年→令和7年
▽平成7年7月7日
伊万里市民図書館落成式
▽平成7年10月
『図書館フレンズいまり』発足
▽平成8年7月
第1回としょかん☆ほしまつり(以降、毎年開催)
▽平成9年5月
貸出100万冊を達成
▽平成13年6月
『いすの木合唱団』誕生
▽平成14年4月
文部科学大臣表彰『子どもの読書活動優秀実践図書館』
▽平成16年7月
『ブックスタート』開始
▽平成17年2月
貸出500万冊達成
▽平成17年7月
開館10周年記念図書館伊万里塾を開催(全6回)
▽平成19年6月
黒川町をモデルに『家読(うちどく)』スタート
▽平成21年
新ぶっくん1号出発式
▽平成26年10月
第100回全国図書館大会で『図書館フレンズいまり』に感謝状贈呈
▽平成26年11月
貸出1000万冊達成
▽平成27年9月
開館20周年記念図書館伊万里塾を開催(全6回)
▽平成28年8月
片山善博名誉館長就任
▽平成28年11月
第18回図書館総合展において『図書館フレンズいまり』がLibrary of the year 2016ライブラリアンシップ賞受賞
▽平成29年2月
新ぶっくん2号出発式
▽令和2年4月
緊急事態宣言発出による臨時休館
▽令和3年2月
『ブックスタート事業』におけるガバメントクラウドファンディング募集開始
▽令和4年12月
ミントカレッジ『森羅万象物語』講演会(全3回)
▽令和6年10月
空調設備更新
▽令和7年7月7日
開館30周年

■これからも市民の風が吹き続けるために『図書館は帆市民は風』
▽30周年を迎えて
伊万里市民図書館は、令和7年7月7日で、開館30周年を迎えます。
私たちは『伊万里をつくり市民とともにそだつ市民の図書館』を旗印に掲げ、図書館サービスを行ってきました。
皆さんの暮らしに役立つこと、子どもと本の出会いをサポートすること、さまざまな情報提供を行うことなど、図書館の使命と役割は、ますます大きくなってきています。
また『図書館フレンズいまり』をはじめとする、市民ボランティアと協力して歩んできた市民図書館は『市民協働』の図書館として、全国的に高い評価を受けています。
30周年目は、次のステージへの再出発の年です。新しい時代にふさわしい第一歩が、いよいよ始まります。

▽私たちの図書館
図書館の入口に掲示されている看板(写真右)を見たことがありますか。ここには、市民図書館設置条例の第1条である、市民図書館が設置された目的や、社会的な役割が示されています。人は、知識と情報を得ることによって成長し、生活しています。また、心豊かで文化的な潤いのある生活を送ることは、すべての市民に与えられた権利です。
市民図書館は、皆さんの役に立ち、暮らしに根差した文化を育んでいくために、この条文を大切にしています。
※写真は、本紙をご覧ください。

▽市民協働の図書館
市民図書館と市民の関係は『図書館は帆市民は風』という言葉に例えることができます。
市民図書館は、文化行政という名の船の『帆』です。市民は、力と方向性を足して、絶えず『風』を送り続けています。その帆風を受け、市民図書館は、勢いよく航行しています。
その中でも、力強い風を送り続けている応援団『図書館フレンズいまり』は、市民図書館の航行に欠かせない存在です。『図書館のよき友』として、市民図書館をともに守り育てる多種多様な活動をしています。

▽人生に寄り添う図書館
ブックスタートに来た赤ちゃんとお母さん・お父さんや、進路に悩む中高生、ビジネスや趣味に図書館を利用する人など、さまざまな人が、思い思いの使い方で『豊かなひとときを過ごすこと』『本を通して新たな世界との出会いがあること』これらはすべて、市民図書館だからこそできることです。
図書館は、人生のさまざまな節目で、そのときの状況にあった『本』と『場所』を用意しています。このことこそが『人生に寄り添う図書館』です。
これからも、皆さんから絶え間なく吹く『風』を受け、次の30年に向けて、市民図書館は、勢いよく航行していきます。

■市民図書館の新しい挑戦!カーボン・ニュートラル・ライブラリー
世界中の図書館員が大切にしている『図書館は成長する有機体である』という言葉があります。蔵書やサービス、職員が常に進化し続けなければ、図書館は衰退してしまうため、活気に満ちて常に進化していくことが重要であるという考え方です。
開館してこれまでの間、毎週、本を購入することで、新鮮な蔵書の構成を保ってきました。また、施設の整備や管理システムの更新などにも取り組んできました。
そして、開館30周年の節目を迎えたいま、これからの時代に求められる図書館のあり方を考えた結果、今後は『カーボン・ニュートラル・ライブラリー(以下、CNLという。)』として、施設やサービスを改善していきます。CNLが完成すれば、子どもたちの体験学習の充実や脱炭素社会の構築、皆さんが希望を持って暮らせる『未来につながる持続可能都市』が実現できるでしょう。
今後、市民図書館は、数年をかけて環境関連の資料を充実させるほか、太陽光発電設備や発電量確認モニターの設置、最新のデジタル映像技術、自然の植栽などを活用し『あたたかく心しずかでつながりあえる場』として、皆さんとともに進化していきます。

▽全国初!CNL~カーボン・ニュートラル・ライブラリーって?~
これまでの『図書館の機能』と『環境について学ぶことができる設備や機能』を兼ね備えた図書館です。