- 発行日 :
- 自治体名 : 佐賀県みやき町
- 広報紙名 : 広報みやき 2025年9月号
■公約ってなあに?
~夢を語って突き進む大切さ(2)~
みやき町長 岡 毅
今月号では、私が掲げた「公約」について具体的に説明していきたいと思います。
前置きとして、今年4月の町長選挙において、私が掲げた「公約」は目新しいものは一つもありませんでした。なぜなら、私の1期目に「第三次みやき町総合計画」を策定していたからです。総合計画は町の最上位計画で、その計画期間は2022年~2032年の11年間です。私はこの総合計画が、住民の皆さんに対して行政が責任をもって策定したものであることを証明するためにも、町長選挙時の「公約」を敢えて総合計画に記した政策から抜粋したものにしました。奇抜な政策やバラマキのような政策ではなく、総合計画を着実に遂行することがみやき町にとって必要不可欠であることを住民の皆さんに伝えたかったのです。それでは、公約について順番に説明していきます。
▽公約1
みやき町初大規模工業団地(総合計画P74参照)
本町ではこれまで住宅の確保に重点を置いてきました。しかし、現在は民間による住宅開発が活況になっているため、行政は雇用創出に注力し、効率の良い行政施策を目指すべきです。行政は、民間ができることではなく、行政にしかできないことに力を注ぐべきです。
▽公約2
長崎自動車道新スマートIC整備(総合計画P75参照)
企業誘致や交流人口増を目指す道路網整備には、スマートICは欠かせないものです。10年前に一度検討し、用地確保が難しいと判断されましたが、当時と状況が変わっているので、今一度、実現に向けて再検討をしていくべきです。
▽公約3
水害・災害対策を強化します(総合計画P38・39参照)
昨今の気候変動により、既存インフラが対応できなくなってきています。本町は、時間がかかる水害・災害対策を怠ってきました。特に大規模インフラ工事に関しては、時間がかかるのは十分にわかっています。でもやるしかありません。「町の未来のために!」という思いです。
▽公約4
教育環境の整備・強化を行います(総合計画P49参照)
学校施設の老朽化対策が急務であることは、住民の方々もご理解されていると思います。合併自治体としての責務である効率化つまり統廃合の議論を真面目に取り組まなかったことが本町の現状です。
結論ありきではなく、しっかり議論し将来像を描き実行に移す時期であることを住民の皆さんの共通理解にしてもらいたい、という思いです。
▽公約5
財政改革(総合計画P105参照)
上記の公約の実現には、多額の予算が必要です。単純に税金を投入し、目的を達成すれば良いという話ではなく、いかに財政負担を少なくしながら実行することこそ、本町が未来に生き残っていくためには必要なのです。そのためには事業の効率化、経費節減を徹底的に行い、本当に必要な予算を捻出していくことが大事です。
私はこのような思いで公約を掲げました。一番配慮したのは、夢と現実のバランスです。それを今回号でご理解いただければ幸いです。
さぁ、新しいみやき町の姿を皆さんと一緒に作り上げていきましょう!