- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県
- 広報紙名 : つたえる県ながさき 第110号(令和7年6月号)
■避難のための支援
県民の皆さんの避難行動をサポートするために、県のウェブサイトでは防災情報を随時発信しています。大雨や台風が接近した際など、お住まいの地域の防災情報の収集にご活用ください。
◇長崎県防災ポータル
平常時にはハザードマップや雨量レーダーを確認できるほか、災害が発生する恐れが高まった時には、気象警報・注意報や避難情報、避難所開設情報を確認することができます。中国語やベトナム語など多言語化にも対応しています。
◇長崎県河川砂防情報システム(NAKSS(ナックス))
河川水位や雨量情報などの防災情報をリアルタイムで掲載しています。県が管理する河川監視カメラの画像により最新の河川の状況を確認できるほか、地域ごとの土砂災害の恐れの高まりを視覚的に確認することができます。
■避難者を支援するために
県内で、長崎大水害のような大規模災害が発生し、多くの県民が避難生活を余儀なくされた場合に備えて、関係機関と連携したさまざまな取り組みを進めています。
◇災害協定の締結
物資などが不足する大規模災害時に備えて、各種関係機関と連携した支援体制の確立に取り組んでいます。例えば、自動車メーカーとの連携により、災害時に避難所へ電気自動車を向かわせ、電気を共有することができるようにすることや、長崎県キッチンカー協会との協定により、温かい食事提供の実現に向けて取り組んでいます。
◇避難物資の確保
市町による避難所環境の改善に向けた取り組みを支援するため、簡易ベットやパーテーションの確保に取り組んでいます。
避難生活が長期にわたる場合には、被災エリアに物資を運搬し、避難者の生活環境の確保に努めるほか、防災イベントなどで活用することで、防災意識の向上につなげます。
※詳しくは本紙をご覧ください。
問合せ:県の防災企画課
【電話】095-895-2143
■災害に備えるチェックリスト
いざという時に備えて、非常用持ち出し袋や備蓄品のチェックを行いましょう。家庭や職場の環境に合わせて、自分に必要なもの、一緒に避難する人に必要なものを考えてみましょう。
◆非常用持ち出し袋
・水
・食品(レトルト食品、ビスケットなど)
※水・食品は最低3日分を用意
・防災用ヘルメット・防災ずきん
・衣類・下着
・レインウェア
・ひもなしのズック靴
・懐中電灯(手動充電式が便利)
・携帯ラジオ(手動充電式が便利)
・予備電池・携帯充電器
・マッチ・ろうそく
・救急用品(ばんそうこう、消毒液など)
・使い捨てカイロ
・ブランケット
・軍手
・洗面用具
・歯ブラシ・歯磨き粉
・タオル
・ペン・ノート
・持病の薬
・お薬手帳のコピー
[感染症対策に有効]
・マスク
・手指消毒用アルコール
・せっけん・ハンドソープ
・ウェットティッシュ
・体温計
▽~子どもがいる家庭~
・ミルク(キューブタイプ)
・使い捨て哺乳瓶
・離乳食
・携帯用のスプーン・フォーク
・紙おむつ
・お尻拭き
・ネックライト
・抱っこひも
・子どもの靴
▽~女性~
・生理用品
・中身の見えないごみ袋
・おりものシート
・防犯ブザー・ホイッスル
・サニタリーショーツ
▽~高齢者がいる家庭~
・大人用紙パンツ
・介護食
・デリケートゾーンの洗浄剤
・つえ
・入れ歯・洗浄剤
・補聴器
・給水パッド
◆自宅や職場に備える備蓄品
・食料や水 最低3日分、可能であれば1週間分を人数分
※保存期間の長いものを多めに買って、消費したら補充する習慣にすると、常に食料の備蓄が可能です
・生活用品
(例)ティッシュ、トイレットペーパー、ラップ、ごみ袋、ポリタンク、携帯トイレなど
長崎県知事 大石 賢吾
近年、自然災害は激甚化・頻発化しており、全国各地で甚大な被害が発生しています。県内においてもいつ大規模災害が起こってもおかしくない状況であり、県では県民の皆さんの生命・財産を守るため、防災・減災対策に取り組んでいます。
県民の皆さまにおかれても、緊急時の情報収集や早めの避難、そのためにハザードマップの確認や非常用持ち出し袋の準備など日頃からの備えをお願いします。