くらし [特集]安全・安心な水を届けるために(1)

蛇口をひねると当たり前のように出てくる水。その水は、どのようにやって来て、使った後どうなっているか知っていますか?今回の特集では、6月1日~7日の「水道週間」に合わせて、安全・安心な水を届けるための水道の裏側や、水道をこれからも守り続けるための新たな取り組みなどを紹介します。私たちの生活に不可欠な“水”について、改めて考えてみませんか?

1 安全できれいな水にしています
水源となるダムや川などの水を浄水場へ送ります。浄水場では、24時間365日、絶え間ない監視のもと、送られてきた水の中に混じっている細かい砂やごみを取り除き、塩素を加えて消毒を行うことで、安全できれいな水にしています。

●我が家の水はどこからやってきた?
自宅の蛇口から出てくる水は、どこの浄水場からやってきたのか調べることができます!
水源を知ると、今まで当たり前のように使っていた水にも何だか親近感が湧いてきませんか。

2 水の安全性を検査しています
浄水場できれいにした水は、51の水質基準項目を検査し、安全を確認しています。さらに、ダムなどの水源の水も検査し、水源から蛇口まで徹底して水質を管理しています。

●よりおいしい水を目指して!
長崎市の水道水は、市独自の水質管理指標値を定め、臭いや味などについてもたくさんチェックしているため、おいしく飲むことができます。

3 検査後の水を家庭などへ届けています
浄水場から配水タンクへ送られた水は、水道管を通って家庭などに届きます。安全性を維持するため、水道管やポンプ場、配水タンクなどを日々管理しています。

●最も高い所にある配水タンクは?
市内で最も高い所にある配水タンクは琴海地区の楠原にあり、高さは527mです。家庭などに水を送る際、水圧を調整しながら工夫して配水しています。

4 使われた水を処理場へ送ります
家庭などで使ったあとに排水口へ流された汚水は、下水道管を使って下水処理場へ送ります。また、雨水は、道路が冠水しないように、雨水管を使って海などへ流しています。

●油や大きなごみを流さないで!
下水道管に油やごみがこびりつき、詰まりや破損の原因となります。使ったあとの油は古布などでふき取ってからごみとして処分してください。ティッシュペーパーや髪の毛などのごみは排水口やトイレなどに流さないでください。

5 水をきれいにして自然に返しています
下水処理場へ送られた汚水は、大きなごみを取り除いた後、小さなごみを微生物に食べさせてきれいにします。さらに、消毒して水質検査をした後、海や川に流します。

●肥料や建設資材にも生まれ変わる!?
汚水をきれいにする処理の段階で発生する微生物の死がいなどの下水汚泥は、たい肥などの肥料や道路などをつくる建設資材に再利用されています。

問合せ:上下水道局総務課
【電話】829-1203