くらし -あなたの一歩を応援します-発見!トライ人

ながさきに新たな風を吹かせる挑戦びと、“トライ人”を紹介するコーナー。
若者からベテラン、輝くみなさんの挑戦ストーリーとは!?

■『失われた藻場を再生する』挑戦
長崎大学全学ダイビングサークル ISANA(イサナ)

▽トライ年表
2016年
・サークル設立
2017年
・外海でウニ駆除開始
2021年
・伊王島でウニ駆除開始。駆除数は1回約2,000個。
2022年
・平戸でウニ駆除開始
2025年
・ウニ駆除継続中。伊王島の駆除数は1回約1,200個。生息数が減り、藻場が回復中。

▽楽しませてくれる海と魚に恩返し
50人の学生が在籍する長崎大学のスキューバダイビングサークル「ISANA」。ダイビングを楽しむ傍ら、藻場を守るためのウニ駆除や海の清掃など環境保全にも取り組んでいます。
「藻場」は海藻が群生していて、二酸化炭素を吸収したり、生き物のすみかになったりと海にとって重要な場所です。藻場の海藻が減少したり、枯れた状態を「磯焼け」といいます。地球温暖化により大量に繁殖したウニが海藻を食べ尽くしてしまう「食害」が原因のひとつです。
そこで、ISANAの皆さんは地域の漁協から依頼を受けて、ボランティアでウニ駆除をしています。ウニは海の中で割って魚のエサにしています。サークル設立当初から地道に活動を続けてきた結果、サークルの拠点がある香焼の辰ノ口海水浴場周辺は、藻場が回復しているのが目に見えて分かるそう。外海地区などほかの活動場所でもウニの生息密度が減ってきて藻場が戻りつつあります。
さらに、海岸や海中のごみ拾いもしています。特に海底では釣り具のごみをよく拾うそう。ほかにも、潜った際に撮影した海中の映像を小学校に提供し、授業に活用してもらっています。
「もっと多くの漁協と協力して、いろんな海に潜って藻場を回復していきたい」と語る皆さん。美しい海の恩恵に感謝し、恩返しするべく、これからも活動を続けていくそうです。

◆「挑戦」に不可欠なものは?
▽水中マスク
みんな自分の好きな色の水中マスクを持っています。装着すると色は見えませんが、水中で魚と写真を撮るときに映えます。長崎は魚種が日本一と言われていることもあって、海中で多くの魚を見ることができてとても楽しいそう。

◆あなたの気になるトライ人募集!
市内で新たな一歩を踏み出す人、または挑戦を支える「トライ人」を募集しています。
自薦・他薦は問いません。市ホームページかはがきでご応募ください。