くらし 「聞こえない」世界〔12/3~9は障害者週間〕(2)

◆要約筆記を知っていますか
耳が聞こえない人の8割は、手話がわからないと言われています。それが、事故や病気などで音声言語を習得後に聴覚を失った中途失聴者や難聴者。彼らは言葉を話せるため、手話を主なコミュニケーション手段としません。要約筆記は、そのような人たちに音声情報を文字にして伝える手段です。

◇〔方法〕手書きとパソコンがあります
1対1など少人数のときや通院など外出支援の際は、紙に書いて伝える「ノートテイク」という方法を用います。会議や講演会など大きな会場ではパソコンを使い、複数人体制で交代しながら専用ソフトでタイピング。文字はスクリーンに映し出されます。手書き・パソコンそれぞれに認定試験があります。

◇〔要約筆記の三原則〕速く 正しく 読みやすく
聞こえない人にとって、情報は書かれたものが全て。内容を正確に聞き取り、簡潔に表す要約技術はもちろん、手書きの場合は読みやすい文字を書く力、パソコンであればタイピング力も必須。また、発言の意図をくみ取れるよう、背景知識を蓄え、日ごろから時事に詳しくなっておくことも大切です。

副詞は不要
✕「きれいな花が咲いている」
〇「花が咲いている」

◇〔要約筆記者への道〕まずは養成講座からスタート
市では毎年養成講座を開き、要約技術や聴覚障がい者の歴史などを学びます。修了後は要約筆記者のサークルに所属し、認定試験の合格を目指します。認定試験に合格すると、県・市の要約筆記者として登録されます。
・講座受講者の声…手話で話せない聴覚障がいの人と意思疎通ができて嬉しいです

◇いつでもどこでも聴覚障がい者への対応ができる社会へ
大村登録要約筆記者の会 代表 松永宜子さん
平成5年、大村で初めて要約筆記講座が開催されました。翌年、そのときの受講生でボランティアサークル「大村要約筆記さくら」を設立し、現在12人で活動しています。今では、専門職としての会も立ち上げました。要約筆記は、音声情報全てを書き起こせばいいというわけではありません。三原則を守るためには、技術と慣れが必要です。中途失聴者や難聴者には、ろうあ者のようなコミュニティがないため当事者の顔が見えにくく、サポートが届かない人もいます。大村はさまざまな場で手話や要約筆記が導入され、聴覚障がい者への理解があるまちだと感じますが、社会参加に二の足を踏む人もまだまだいます。要約筆記者の数も足りません。
聴覚障がい者が、いつ、どこに行っても何にでも参加できる社会になってほしいです。

◆手話であいさつ!
詳しい動きは動画でチェック!(YouTube)

◇おはよう
グーをした手をこめかみに当てて、下におろします。

◇こんにちは
利き手をチョキにして額に当てます。

◇こんばんは
両手をパーにして前に向け、顔の前で交差させます。

◇ありがとう
左手の甲を上に向け、右手の手刀でトンと叩いて同時に頭を下げます。

◇お疲れさま
右手でグーをつくり、左手首のところをトントンと2回叩きます。

◆学んでみよう!
◇大村手話サークル
ろうあ者との活動を通して、楽しく手話を勉強できます。手話ができなくても大歓迎。
日時:毎月第4木曜 19:30~
場所:プラットおおむら
料金:4,000円(年間)

問合せ:ボランティアセンター
【電話】56・8663

◇手話出前講座(団体向け)
講師を派遣し、簡単な手話表現が学べる初心者向けの講座を実施しています。子どもから高齢者まで、どなたでも参加できます。内容は希望に応じます。
料金:無料

問合せ:障がい福祉課
【電話】20・7306

◇手話奉仕員養成講座(入門・基礎)
◇要約筆記者養成講座(手書き・パソコン)
市では地域で活動する手話奉仕員や要約筆記者を養成するための講座を毎年実施しています。
※次回の募集は広報紙などでお知らせします。

問合せ:障がい福祉課
【電話】20・7306

・耳の聞こえない知人とコミュニケーションしたくて受講。仲間もできて楽しいです

◆〔EVENT〕なんでんかんでんチャレンジ40助成金採択事業 「わたしたちに祝福を」上映会
日時:12/20(土) 11:00~12:30/14:00~15:30(二部制)
場所:プラザおおむら
聴覚に障がいのある「ろう」の女性の生きづらさを描いた長編映画を上映します。自身もろう者で本県出身の横尾友美監督によるトークショーも同時開催。
料金:無料
申込:専用フォーム・メール・ファクス

問合せ:長崎県ろうあ協会
【FAX】53・0009【メール】[email protected]

◆ヘルプマーク
日常生活に何らかの困難がある人が、周囲の人に「支援や援助を必要としている」ということを伝えるマークです。身につけている人を見かけたら、配慮をお願いします。
申請場所:障がい福祉課・福祉総務課・こどもセンター

◆障害者手帳アプリ「ミライロID」
障害者手帳の情報を取り込みスマートフォンに表示できます。提示すると障害者手帳と同様の割引を受けられます。利用できる施設は市ホームページをご確認ください。