しごと 【特集】漁師になりました!(3)

▽同級生や仲間の姿に魅力を感じて
豊玉町出身の大石孝徳さんは、中学卒業後に進学のため島外へ、その後福岡で就職しました。対馬に帰ることを考えた時、仕事として考えたのが、漁師でした。

大石孝徳さん(25)
工業高校卒業後、福岡県庁で、土木の技術職として勤務。Uターン後、漁業研修生として、イカ漁を行う船で研修中。現在1年目。

Q.なぜ漁師に?
子どもの頃、魚釣りは好きでしたが、漁師と結び着くことはありませんでした。土木関係の道に進みましたが、対馬にUターンすると決意をし、対馬だと何ができるか考えてみた時に「水産業はどうだろうか!」と思いました。対馬に残っている同級生の中にも漁師がいて、彼らの姿をみて、自分のやりたいことと重なったというか、なりたい自分の姿をしていたということもあり、漁師になろうと思いました。

Q.漁師になってどうですか?
初めてイカ釣りの船に乗ってみて、まず驚いたのが、漁場まで2時間くらいかけて向かうことでした。漁場によって、帰る港も違いますし、子どもの頃から身近に感じていた漁業でしたが、やってみると何もかも新鮮で面白いです。
今は、3人で船に乗っていますが、船長たちは、仕事が早く、そして道具の管理など、細かなところの気配りができるところが凄いなと感じています。生き物や天気相手で大変なこともありますが、やりがいはあり、毎日が楽しいです。

Q.今後の目標は?
独立して、イカ釣りメインで漁に出ることを考えています。やはり漁師は稼げるイメージがあります。仕事のスピードが利益に直結するので、船長たちのように早く、正確に、そして安全に仕事ができるようになりたいです。
今は、昔よりも減ったとはいえ、イカが獲れないわけではありません。ただ、このままではだめだという思いもあり、規格や数が合わず出荷されないイカをどうしたら活用できるかなどを考えていきたいと思います。漁師になると決め、応援してくれている両親や家族のためにも、漁師として独り立ちして、自分のやりたいことの実現に向けて頑張りたいです。