- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県長与町
- 広報紙名 : 広報ながよ 令和7年7月号
■結膜下出血
木下眼科
木下博文先生
急に目が赤くなって驚いた経験はありませんか?目が赤くなる病気は様々ですが、何も症状がなく朝から鏡をみて、家族から指摘されて初めて気付くものもあると思います。
一般的に白目(結膜)が赤くなったらまずは結膜炎と思うかたも多いと思いますが、結膜炎は感染やアレルギーなどで結膜の血管がふくれて全体的に赤く見えるものです。目やにが出たり、痛い、痒いといった何かしらの症状があったりすることが一般的です。対して、一見派手に赤くなっていても、何も症状がないものがあり、これは結膜下出血といいます。
単純に結膜の血管が切れて出血したもので、けがなどで起こりやすいですが、何もしていなくてもたまたま切れて出血することもあります。症状はないといいましたが、血管が切れるときでしょうか、たまにチカッとした、痛かったといわれることもあります。
どちらにしても出血なので、からだにできる青あざといいますか皮下出血と同じように、そのまま放置で構いません。程度にもよりますが、数日から長くて2週間程度で自然に吸収されますのでご安心ください。もし判断できない、何かしら症状があるなどの場合は、やはり眼科受診をおすすめします。