文化 国際交流員のコラム~インドと日本の似ている点と違い~グンジャン・シャルマ

インドと日本。私が似ていると思うのは食べ物を分け合うと容器にお菓子を入れて返してくれること、手を合わせて祈る仕草、正月に家族で集まり掃除をしてごちそうを作り、子供たちにお年玉をあげる習慣などです。ヒンディー語とひらがなは文字の数や形が似ていて、敬語を使う文化も共通しています。
違いは時間の正確さや街の清潔さ。インドの食べ物は辛く、宗教が日常に深く関わっています。多民族が暮らし、言語も多様で、収入や教育、住まいなど生活面での差が大きく、お手伝いがいる家庭も多いです。それでもインドには「多様性の中の統一」という文化が根付いています。
先日、島の方々と「ヒンディー語で名前書き体験」を行いました。初めて触れる言語にも関わらず、皆さんが丁寧に取り組んでくれ、学びや伝統を大切にする心は国を越えて共通していると感じました。文化が違っても、心を開けばつながることができる―そんな温かい時間でした。