- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県人吉市
- 広報紙名 : 広報ひとよし 2025年3月号 No.1187
■台湾と人吉をつなぐ地域づくり仕掛け人 張 子萱(チョウ シケン)さん(瓦屋町)
チョウ シケン
1989年4月台湾生まれ。昨年12月に人吉へ。移住してからは、川での遊びやキノコ狩りなど自然の楽しみ方を勉強中。休みの日は町内会の集まりや市内のシェアキッチンなどを訪れ、さまざまな人とのつながりを築いている。
矢岳町に本社を置くLOCAL TO LOCAL(ローカル トゥ ローカル)株式会社代表取締役の張子萱さんが、昨年12月に横浜市から本市へ移住した。人吉を拠点に台湾と日本をつなぎ、地域づくりを担う。「息子は球磨弁を習得中です」。5歳になる子どもは人吉になじみ、5月には新しい命が誕生する予定だ。
8年前に日本へ。台湾のベンチャー企業などの日本進出を手伝う横浜市の会社に勤めていたころ、地域づくりに精通する何培鈞(カバイキン)さんに出会い、日本で地方創生に取り組むことに。令和5年12月に同社を起業し、多くの地域資源に可能性を感じた人吉を拠点に選んだ。事務所は約120年前に建てられた矢岳駅の駅長官舎。地元の企業が建物を改修し使い手を探していると聞き、すぐに交渉した。活動するには情報が必要と考え、人吉市と包括連携協定を締結。その後も同社と市、台湾の3大学による協定の締結など日台連携の基盤づくりに取り組んだ。
昨年10月の人吉温泉まつりでは台湾フェアと銘打ち、台湾の多彩な食や音楽を楽しめるイベントを開催。台湾と日本から講師を招き、竹工芸のワークショップを開くなど日台の交流に力を注いできた。
3月16日には矢岳駅で地域づくりの交流会と同社の成果報告会を予定。今後は、矢岳町で月1回のパン屋や山奥バーなども企画中だ。