- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県人吉市
- 広報紙名 : 広報ひとよし 2025年4月号 No.1188
球磨郡山江村の万江川から分かれ市の中心部を南北に流れる一級河川・御溝川は、川幅が狭く水深も浅いことから、増水時には瓦屋町や城本町などで道路の冠水や住宅の浸水が多発しています。県では、住民の安全安心を確保するため、増水時など御溝川の水が市街地に流入する前に、万江川に放流することを目的として、1,300メートルの二次放水路を計画。合ノ原町の御溝川から上林町の万江川に洪水を流す二次放水路が完成しました。
3月8日に完成式を東西コミセンで開催し、地権者などの地元住民をはじめ、国・県・市の関係者、施工業者など約70人が参加。木村知事や来賓のあいさつ後、県から工事の概要を報告。松岡市長は「水害の常襲地帯だった地域の生活環境が改善したことは大きな成果。これからも国・県などと連携・協力し、減災・防災に努めていく」とあいさつしました。
二次放水路は4月から運用を開始します。
※放水路とは…河川の途中に新しい川を分岐して掘り、増水時などにほかの河川に放流する水路
■二次放水路ができるまで
平成14年…事業に着手し用地交渉や調査設計を進めるも、合意形成に時間がかかる
平成31年…住民の合意を得て、用地買収後、工事に着手
令和3年…同事業を緑の流域治水プロジェクトに位置付け。国の国土強靱化の予算もあり事業加速
令和7年…二次放水路完成
問合せ:市道路河川課建設係
【電話】22-2111(内線2244)