- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県人吉市
- 広報紙名 : 広報ひとよし 2025年5月号 No.1189
令和7年度当初予算が決まりましたので、その概要をお知らせします。
一般会計予算は、234億9,061万4千円で、前年度当初予算と比較すると約18億8千万円増えました。
■令和7年度一般会計当初予算
234億9,061万4千円
◇歳入
太陽光発電設備の新設などに伴い市税が約3億8千万円の増額となっているほか、光熱水費や人件費の上昇などに伴い普通交付税の増額を約8億円見込んでいます。
◇歳出
災害公営住宅建設事業の完了に伴い、土木費が約9億7千万円の減額となった一方で、公開型地理情報システム構築事業などに伴い総務費が約4億円の増額、孵卵(ふらん)場建設事業などに伴い農林水産業費が約4億7千万円の増額となっています。
災害からの復興が急がれる中、物価高騰の影響を受け、市の財政も厳しい状況が続いています。限られた財源を有効に活用し、健全な財政運営に努めていきます。
◇用語解説
自主財源:市町村が自ら確保できる財源。自主財源が多いほど財政の安定性が高い。
依存財源:国や県から配分される財源。
市税:市民税・固定資産税・軽自動車税など、市民や事業所から納められる税金。
地方交付税:どの自治体でも一定の行政サービスを提供できるように、国が財政状況に応じて配分するお金。
国庫支出金:特定の事業を行うため国から交付されるお金。
県支出金:特定の事業を行うため県から交付されるお金。
市債:市が事業を行うため借り入れる借金。
公債費:借り入れた市債のうち、後年度に支払う1年間の元金、利子、償還費など。
■令和7年度一般会計当初予算書
令和7年度の一般会計当初予算書は、市ホームページに掲載しています。
■令和7年度主な事業
◇被災市街地復興推進事業 13億7,513万7千円
市街地エリアと青井地区エリアで、「被災者のくらし再建とコミュニティの再生」「力強い地域経済の再生」「災害に負けないまちづくり」の3つの柱を基に、復興を推進していきます。
◇小・中学校情報端末整備事業 1億3,553万8千円
市内小・中学校の学習用情報端末の更新を行い、ICT(情報通信技術)環境整備を進めていきます。
※更新は小学3年生以上と中学生(小学1・2年生は、令和6年度に新規で整備)
◇SL人吉動態展示に必要とする経費 4,626万4千円
軌道延長工事や格納庫建設のための基本調査委託料など、SL人吉の動態展示に向けて取り組んでいきます。
■令和7年度 一般会計予算の主な使い道
◇民生費
子どもや高齢者などの支援に使うお金
・子ども・子育て新支援事業(保育所及び認定子ども園運営費) 17億1,407万5千円
・就学前教育・保育施設整備交付金事業 7,179万5千円
・被災者支援対策事業 4,058万円
◇土木費
道路や橋などの整備や維持管理などに使うお金
・被災市街地復興推進事業(中心市街地地区及び青井地区) 13億7,513万7千円
・都市防災総合推進事業(道路) 7億7,106万2千円
・河川等整備事業 2億5,120万円
・木造仮設利活用住宅整備事業 1億2,029万円
◇総務費
市の全般的な運営管理に使うお金
・公開型地理情報システム構築等業務委託料 1億9,000万円
・まちなか創生事業推進業務委託料 5,000万円
・SL人吉動態展示に要する経費 4,626万4千円
◇教育費
小・中学校の教育や社会教育などに使うお金
・小学校施設整備事業 1億2,309万円
・生徒用情報端末備品購入費 7,267万9千円
・児童用情報端末備品購入費 6,285万9千円
・中学校施設整備事業 5,763万1千円
・人吉城歴史館管理運営費 1,374万円
◇衛生費
健康診断やごみ処理などに使うお金
・人吉球磨広域行政組合負担金(し尿・ごみ処理施設・葬斎場) 5億9,699万2千円
・新生児聴覚検査事業 64万8千円
・遠方分娩施設利用交通費等助成金 58万8千円
◇農林水産業費
農業・林業振興に使うお金
・強い農業づくり総合支援交付金事業 5億円
・水路改修工事 1,410万円
◇商工費
商工・観光振興に使うお金
・商工業振興一般事業 2,596万5千円
・地域活性化起業人事業 690万円
・ライトアップ事業委託料 250万円
◇消防費
消防組合負担金、防災対策などに使うお金
・防災行政無線更新委託料 1億2,650万円
◇災害復旧費
災害復旧に使うお金
・社会教育施設災害復旧事業(人吉城跡) 3,535万9千円
問合せ:市財政課財政係
【電話】22-2111(内線3225)