くらし 話題をおって

■希望を胸に新たなスタート!
・市内小・中学校入学式
穏やかな春の陽気に包まれる中、市内の小・中学校で入学式があり、小学校に219人、中学校に265人の新1年生が、期待に胸を膨らませて新たな学校生活をスタートしました。
人吉西小には、35人が入学。緊張した面持ちで式典に臨んだ新1年生でしたが、在校生からの温かい歓迎メッセージなどで次第に表情も和らぎ、時折笑顔の姿も。第一中では、市内統一の標準服となる人吉モデルの制服に身を包んだ新入生が入学。新入生たちは、新たな生活への決意を新たにしていました。

■SL人吉の顔を支える台座完成
・SL人吉ヘッドマーク台座贈呈式
昨年里帰りしたSL人吉のヘッドマークの台座が完成し、製作を担当した球磨工高の建築科と機械科から市に贈呈されました。3月28日に市役所で贈呈式を行い、生徒を代表し同校建築科2年の北野詩織さんは「SL人吉の顔とも言えるヘッドマークの台座を製作できてうれしい」と話していました。
台座は釘を使わず木だけで製作。ヘッドマークを支える金物は本物と同じ形状で、格子部分は車体、土台部分はレールや枕木に見立てるなど、SL人吉への思いが詰まっています。

■循環型社会の実現に向けて
・ペットボトル水平リサイクル協定締結
市は、循環型社会と令和32年までに二酸化炭素排出を実質0にするゼロカーボンシティ実現のため、サントリーグループと「ボトルto(トゥ)ボトル」水平リサイクル協定を締結しました。水平リサイクルは、使用済みペットボトルを原料に再びペットボトルを作るリサイクルで、新たな化石由来原料から作るより二酸化炭素を約60パーセント削減可能。
3月26日に市役所で締結式が行われ、サントリーホールディングス常務執行役員の藤原正明さんは、この協定を機に人吉との連携強化に期待していました。

■待ち望んだ鉄路の復活へ一歩
・JR肥薩線八代~人吉間復旧最終合意
令和2年7月豪雨で被災し、全線の約7割で運休が続くJR肥薩線の復旧についてJR九州と県、国で話し合うJR肥薩線検討会議が3月31日に行われ、八代~人吉間を鉄道で復旧することに最終合意しました。
県は、観光施設などの整備、日常利用の創出などをまとめた「復興アクションプラン」や運行再開時の駅の配置を示し、JRが承認。復旧後は、車両を除く鉄道施設の所有・管理を沿線自治体が担い、JRは鉄道の運行に専念する「上下分離方式」を導入し、再開する予定です。

■安全運航を願って
・球磨川 川開き祭
人吉球磨地域の観光シーズンの幕開けを告げる「球磨川 川開き祭」が4月19日にHASSENBAで開催され、川下りの安全を祈願しました。
式典で球磨川くだり株式会社代表取締役の松岡市長は「コロナ禍に比べて、年々乗船客数も増えている。安定した経営を目指して努力していく」とあいさつ。式典後は観光関係者らが2艘(そう)の木舟に乗り込み、清流コースに出発しました。船頭の中村拓己さんは「安全運航で、お客さんに喜んでもらえる川下りを目指したい」と話していました。

■人吉球磨の歴史に新たな1ページ
・相良家当主引き継ぎ式
人吉球磨地域を約7百年にわたり統治してきた相良家の第40代当主が、第39代当主・相良知重(ともしげ)さんの長女の綾乃さんに引き継がれました。
4月16日に相良家の菩提(ぼだい)寺・願成寺で引き継ぎ式が執り行われ、式の発起人など関係者約50人が参加。住職らの読経、焼香の後、39代当主が40代当主に相良家に代々伝わる脇差(わきざし)(刀剣)を手渡しました。就任した相良綾乃さんは「責任のある立場を任されたが、父の思いを引き継いで頑張っていきたい」と話していました。