- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県人吉市
- 広報紙名 : 広報ひとよし 2025年8月号 No.1192
本市で21人の犠牲者を出した令和2年7月豪雨災害から、5年の節目を迎えました。
市では、6月29日に市役所で犠牲者追悼式を執り行い、犠牲になられた皆さまへ哀悼の意を表しました。遺族ら約40人が参列し、犠牲者に対し黙とう。松岡市長は「犠牲者に哀悼の誠をささげ、犠牲となった方々に胸を張り報告できる人吉にするため全力を尽くす」と式辞。続いて、木村知事は「緑の流域治水の考えを基に、安心して暮らすことができる熊本を築いていく」と語りました。
市役所では、6月30日~7月4日に献花台を設置。連日多くの市民らが訪れ、花を手向けていました。
7月4日には午前10時に市内全域に追悼のサイレンを鳴らしました。球磨川下り発船場では、球磨川くだり株式会社の社員らが球磨川に向かって整列し、サイレンに合わせて黙とう。船頭の藤山和彦さんは「人吉球磨全体の復興と魅力発信に尽力していきたい」と話していました。
3人が亡くなった下青井町では下青井町会館で慰霊祭が行われ、町内に住む約20人が犠牲者を追悼。同町内会長の松延修二さんは追悼の言葉で「この地域は土地区画整理事業が進み、期待と不安どちらもある。町民が安心して暮らせるまちにすることを誓う」と決意を述べました。