- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県荒尾市
- 広報紙名 : 広報あらお 2025年9月号
■ぎゃんすき!あらおちゃん みんなで語ろう!座談会
2023年に誕生した市公認の総合メディア「ぎゃんすき!あらおちゃん」。その運営メンバーに、活動内容や今後の目標を伺いました。
〔Member〕
・メディア営業担当 宇梶 高博(うかじたかひろ)さん
栃木県出身。さまざまな仕事をしながら日本各地で暮らし、インドなど海外の滞在経験もあり。その経験を通して地域活性化に興味を持つ。この7月にあらおちゃんのメディア営業担当に就任。
・情報発信担当 中島 鈴々夏(なかしまりりか)さん
荒尾市出身。高校卒業後、熊本市や神奈川県の企業で食品開発などに関わる。その後帰郷し、あらおちゃんの情報発信を担当している。
・編集長・地域活性化起業人 纐纈 翼(こうけつつばさ)さん
岐阜県出身。地域事業を行う東京のAnbai(株)から、令和5年に荒尾市の地域活性化起業人として就任。総合メディア「ぎゃんすき!あらおちゃん」の企画・運営、統括をしている。
・イベント・コミュニティ担当 岸川 真衣子(きしかわまいこ)さん
大牟田市出身。高校卒業後は神奈川県へ。デザイン専門学校を卒業後、映像プロダクション、印刷会社などを経て、あらおちゃんのイベントやコミュニティの企画運営を担当。
◆まちに関わる人、すべてが主役のメディア
◇あらためて「ぎゃんすき!あらおちゃん」について教えてください。
纐纈:ひと言でいうと、荒尾市に愛着を持ってもらうための「総合メディア」です。荒尾市に関わる人たちが主人公のメディアですね。地元のみなさんはもちろんですが、特に市外への転出率が高い女性に「荒尾市で暮らしたい、この街で子育てをしたい」と思ってもらえる活動をしたいと思っています。
岸川:活動は「イベント・コミュニティ・情報発信」の3つの柱です。私はイベント・コミュニティの担当ですが、イベントでは、荒尾干潟で行う「ヒガステ(ヒガタミュージックステーション)」などを開催しています。また、コミュニティは、あらおちゃんを一緒につくってくれる人たちの集まりです。「荒尾市をもっとこうしたい!こんな情報を発信したい!」という人たちが集える機会をつくっています。「あらおちゃんラボ(仮)」という名前で無料の交流チャットの運営やLINEスタンプ制作、情報発信が学べるセミナーも開催しているのですが、ありがたいことに、満員御礼です。
中島:私は「あらおちゃん」のSNSを担当しています。主にインスタグラムを運営し、最近はユーチューブにも挑戦しています。このアカウントでは、市民が主役となる動画を制作しています。動画制作は未経験でしたが、市民の方々と話す中で、想いや視聴者の感じ方を大切にし、試行錯誤しながら運営しています。先日インスタグラムのフォロワーが1万人を突破しました。みなさんの支えのおかげです。これからも、ぎゃんすきあらおちゃんをよろしくお願いします。
◇令和5年にスタートした取り組みですが、手ごたえはいかがですか?
纐纈:現在スタートして2年が経ちましたが、いい流れになってきたと感じます。あらおちゃんの存在を知ってくれる地元の人たちが増えましたし、僕も市内のお店にいると、声を掛けられることもあります!僕は荒尾市に移住して2年になります。荒尾市の人たちは温かいなと感じています。
宇梶:僕はこの7月に荒尾市に移住してきたばかりなので、これから荒尾の代表的な名所を巡りたいです。これまで国内外のいろんな街で暮らしてきましたが、そこで感じたのは日本自体に活気が少ないということ。だからこそ、地域から日本を盛り上げたいと思い、あらおちゃんの活動に加わりました。がんばっていきたいです。
◇今後の活動でやっていきたいことはありますか?
岸川:月に1度、夕暮れの荒尾干潟にDJブースを設けて、音楽に包まれた空間づくりをする「ヒガステ」は、この夏で1年が経ちました。荒尾干潟は国内有数の広さを誇り、素晴らしい景色が見られますが、地元でも行ったことがないという人もいます。今後はそんな地元の人たちにも足を運んでもらいたいですね。今ではSNSでイベントを知った福岡市内・佐賀県・熊本県内の人や、荒尾市に里帰りした家族連れも来場します。来場者は1回平均100人以上、多い時で500人くらいですね。今後は、ふらっと遊びに来た人がギターを弾いたり、1曲だけ歌ってみるなど、アコースティックな音楽も取り入れたいですし、規模を拡大した「ヒガフェス」も開催したいです。
宇梶:今後は「ヒガステ」でのドリンクの無料提供を地元企業に応援してもらうなど、一緒に盛り上げていきたいです。あらおちゃんの取り組みが継続できるよう、企業版ふるさと納税などの仕組みづくりもやっていきたいですね。
中島:私は、情報発信の精度を高めていきたいです。SNSでは、動画の冒頭のアクションで視聴者の目を引くなど、より多くの人が興味を持つようにしたいですね。あらおちゃんらしいカラフルなデザインのテイストを守りながら、SNSのトレンドも意識しつつ、情報発信をしていくのが目標です。
纐纈:この2年であらおちゃんの土台が整ってきたと感じています。今後は狭く深いコミュニティづくりをしたいです。また、地元産業の発展とあわせてスポンサーも増やし、持続可能なメディアに育てていきたいです。
◇最後に
「あらおちゃんはみんなのものだよね!と思ってほしい」「親しみをもってもらいたい」というメンバー。イベント・コミュニティ・SNS、何でもいいので、これをキッカケに荒尾市に関わる人たちがつながれる仕組みをつくりたいと語ってくださいました。
■今後の「ヒガステ」開催予定日
・9月14日(日) 16時~19時
・10月12日(日) 15時~18時
・11月9日(日) 14時30分~17時30分
・令和8年3月8日(日) 15時30分~18時30分
場所:蔵満海岸