くらし SDGs通信 vol.11 わたしたちにできること

市は令和3年5月に内閣府より「SDGs未来都市」に認定されました。持続可能な(住み続けられる)まちづくりに向けた市の取り組みや私たちができる身近なことについて、不定期で紹介します。

■熊本の地下水を守っていこう!
私たちの生活で毎日使う水道水の約80%は地下水から取水されています。
将来にわたり豊かな水の恩恵を受けて暮らすためには、地下水を大切に使うことが重要です。

■なぜ熊本は地下水が豊富?
阿蘇火山は約27万年前から9万年前にかけ、4回も大噴火を起こしています。水を通しにくい地層や岩盤の上に、噴火で発生した火砕流が降り積もったことで、雨が地下に浸透しやすく、地下で水が蓄えられやすい地質となりました。
また、加藤清正(かとうきよまさ)公の時代に行われたさまざまな治水事業や水田の開発で、さらに水が地下に浸透しやすい地域となりました。
このように熊本は、阿蘇火山の恵みと人の営みにより、良質な地下水が豊富な場所となったのです。

〔参考〕
・熊本県パンフレット「くまもとの豊かな地下水を未来へ守り、育て、活かす」
・熊本県啓発「節水がんばるモン」キャンペーン

■節水に取り組もう!
熊本地域の地下水使用量のうち、最も多いのは水道で、1年間で約1億トンと全体の約65%を占めます。水道が1%節水されると、1年間で100万トンを超える地下水取水量の削減になります。
身近なことから節水を行い、水を大切に使うことで、地下水を守ることにつながります。県では、1年のうちで水の使用量が増加する7月・8月を中心に、節水に関する啓発「節水がんばるモン」キャンペーンを県内全域で取り組んでいます。
県や市で節水ステッカーを配布していますので、水回りに貼って節水に取り組みましょう。

例えば
・歯磨き…コップを使うと約5Lの節水
・シャワー…こまめに水を止めると約36Lの節水
節水シャワーヘッドといった節水器具を使用することも、水の節約に効果的です。

■地下水保全設備の設置に補助金を交付します
▽雨水浸透桝(関連本紙16ページ)
雨水を地中へ浸透させることで雨水の流出を抑制し、都市型水害を軽減します。地下水の涵養にも役立ちます。
補助対象:市内に所有する居住用住宅(アパート除く)に設置する人
補助額:1基あたり1万5千円(上限額6万円)
※住宅1戸あたり4基まで

※各補助金の交付には要件があります。詳しくは環境課(【電話】0968-25-7217)までお問い合わせください。

▽雨水貯留タンク
屋根に降った雨水を雨どいを活用して雨水貯留タンクに貯めて、雨水を有効利用できます。
補助対象:市内に所有する居住用住宅(アパート除く)に設置する人
補助額:
・貯留量200L以上
1基につき設置経費の3分の1以内(上限額3万5千円)
・貯留量200L未満
1基につき設置経費の3分の1以内(上限額2万4千円)

問い合わせ先:SDGs推進室
【電話】0968-41-4488