健康 健康だより 受動喫煙を減らすために

皆さん、受動喫煙を知っていますか。本人はたばこを吸わなくても、周囲の人が喫煙している煙を吸うことを「受動喫煙」と言います。自分や大切な人々を守り、健康な人生を送るために受動喫煙について考えてみませんか。

■受動喫煙の影響
たばこは吸っている煙だけでなく、たばこから出る煙や喫煙者が吐き出す煙(副流煙)にもニコチンやタールなどの有害物質が含まれています。そのため、たばこを吸っている周囲の人にも悪影響を及ぼします。

▽受動喫煙を取り巻くデータ ※1
・非喫煙者が受動喫煙に遭遇した場所
飲食店 15%
遊技場 8%
職場 19%

・年間1万5千人が受動喫煙がなければ、これらの疾患で死亡せずに済んだと推計
肺がん 1.3倍
虚血性心疾患 1.2倍
脳卒中 1.3倍
乳幼児突然死症候群 4.7倍

・国民の8割以上は非喫煙者

■妊婦さんとたばこ
たばこの煙に含まれるニコチンは血管を収縮させ、子宮への血流を減少させます。一酸化炭素は全身へ酸素を運ぶ血液の能力を低下させ、お腹の中の赤ちゃんは低酸素状態となります。受動喫煙時も同様です。
喫煙している妊婦は非喫煙妊婦と比べると「低出生体重児が産まれる頻度は約2倍、自然流産発生率は約2倍、早産率は約1・5倍、周産期死亡率は約1・4倍高くなる」といわれています。

■子どもへの影響 見えない煙の恐ろしさ
副流煙は子どもに悪影響を及ぼし、特に呼吸器疾患(喘息、気管支炎、肺炎など)のリスクが高まるといわれています。たばこの煙は目に見えず、煙たさを感じなくても空気中に滞留するため、この煙を吸うことも受動喫煙です。
最近の住宅は気密性が高く、この状態が長く続きます。子どもがこうした部屋で数時間過ごすと、喫煙者の側にいて煙を吸ったことと同じ、場合によってはその何倍もの煙を吸うことになります。

■新型たばこは安全?
新型たばこ(電子たばこ、加熱式たばこ)の煙にも多くの有害物質が含まれているといわれています。紙巻きたばこと比較すると有害物質は少ないですが、ゼロではありません。
販売期間が短く、十分研究がされていないため不明な点が多く、現段階で健康への影響を予測することは難しいです。

■自分と大切な人を守るために
たばこの煙は自分の健康だけでなく、周りの大切な人の健康にも影響を及ぼします。
・たばこは室内で吸わず、屋外で吸うようにしましょう。
・室内で吸ったら、必ず自然換気をしましょう。
・禁煙が一番です。改めて健康を見つめ直してみましょう。

▽マナーからルールへ ※2
・多くの施設で原則室内禁煙
・室内での喫煙は喫煙室限定
・20歳未満の人は喫煙エリア立入禁止
・喫煙室には標識掲示が義務付け

※1・※2
参考:厚生労働省ウェブサイト「なくそう!望まない受動喫煙」(【HP】https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/)

※詳細は本紙をご参照ください。

問い合わせ先:健康推進課健康推進係
【電話】0968-25-7219