くらし シリーズ私たちと人権106

■差別や人権侵害をやめさせる勇気と行動力
あらぬうわさや、パワハラ、セクハラ、DV、いじめ、名誉棄損、差別待遇など、あなたが不当な差別や人権侵害にあったら、どんな行動をとりますか?
次のグラフは、宇土市人権に関する市民意識調査(2022年8~9月)で、自分の人権を侵害された場合にどのような対応をするかを尋ねたものです。その結果、「身近な人に相談する」と回答した人の割合が59.0%、「相手に抵抗する」が25.7%、「県や市の担当部署に相談する」が19.3%、「黙って我慢する」が18.8%となりました。更に詳しく見てみると、人権を侵害された経験が「ある」人は、経験が「ない」人よりも、「黙って我慢する」と回答した人の割合が高く出ました。

あなたの人権を侵害された場合、まずどのような対応をしますか。(複数回答)

掲載グラフは2022年8~9月宇土市人権に関する市民意識調査より抜粋。n=877:調査回答数877票をもとに割合を算出しています。

パワハラやセクハラ、いじめ、あらぬうわさをたてられて悩んでいても、様々な事情により人に相談することができず、一人で問題を抱え込み、こらえている人たちの存在が明らかになりました。当事者は弱い立場にあることも多く、声を上げづらいことも多いと考えられます。その場合、差別や人権侵害の問題はそのままになり、解消されることは難しいでしょう。
ですが、もし、その差別や人権侵害の場面に居合わせた人がいたら、その人がどのような行動をとるかで、その後の問題の結末が大きく変わってくると考えられます。
差別的な発言や行為などを見聞きした際に、見て見ぬふりをしたり、傍観者になるのは、結果的に差別する側の人と同じ立場になってしまいます。大変勇気がいるかもしれませんが、その場で「おかしい」と声をあげることが大変重要です。
差別や人権侵害をやめさせる勇気と行動力を私たち一人ひとりが持つことで、人権が尊重されるまちをつくっていきましょう。

問合せ:生涯活動推進課 生涯学習係
【電話】22-6510