くらし 第1回 私たちの暮らしを支える“水道”のはなし

近年、全国的に老朽化した水道管の破裂や断水などが相次ぎ、安全で安定した水道供給の確保が求められています。今回は、宇土市の水道の現状や取り組みについてご紹介します。

■宇土市の水道の現状
宇土市の水道は昭和35年度から給水を開始し、水の需要拡大に対応するため給水区域を広げてきました。令和6年度末時点で、13,966世帯・31,259人の方にご利用いただいており、市全体で1日あたり約10,200立方メートルの水が使われています。

■宇土市の水道施設
かつては「上水道」と「簡易水道」の2つの事業がありましたが、令和2年度に統合され、現在は上水道のみとなっています。
市内の水道施設は、水源・取水施設が25か所、浄水・配水施設が12か所あり、その多くは昭和40年代から50年代に建設されたものです。

■宇土市の水事情
「轟水源」があるため豊富な水に恵まれているように思われがちですが、実は飲料に適した地下水は少なく、水に恵まれた地域ではありません。そのため、平成15年度からは上天草・宇城水道企業団からの受水を開始しました。受水量は市全体の使用量の約51%にのぼります。上天草・宇城水道企業団は、地下水源の乏しい宇土市・宇城市・上天草市・天草市が共同で設立した団体で、球磨川から取水し浄水した水を送水管で各市に配っています。現在、宇土市では毎日5,200立方メートル(うち1,200立方メートルは上天草市からの融通水)を受水しています。

■水道料金のしくみ
水道料金は「基本料金+従量料金」で構成されています。
・基本料金…一定の水量までが定額制
・従量料金…超えた分を1立方メートル単位で加算
令和2年度の統合時には、複数に分かれていた料金体系を2種類に改定しました。これは、市民生活への負担をできるだけ抑えるために設定したものです。

■水道事業の経営について
水道事業は、電気やガスと同じ「サービス事業」であり、独立採算制が原則です。つまり、運営に必要な費用は、市民の皆さまにお支払いいただく水道料金で賄う仕組みになっており、今後は収入が不足する見込みのため、水道料金の改定を予定しております。

■第2回の予告
水道の問題・課題について掲載します。

■現在の水道料金

問合せ:上下水道課 上下水道係
【電話】27-6612(直通)