子育て 地域と歩む新しい部活動のかたち〜休日の中学部活動の地域移行〜

近年、中学部活動の在り方について見直しが進められており、全国的に休日の部活動を地域へ移行する取り組みが進められています。
本市でも、子どもたちが学校の枠を超えて安心して活動できる環境づくりを目指し、段階的に部活動から地域クラブへの移行を進めています。
令和7年からは、姫戸中学校剣道部の休日の部活動が地域クラブとして「姫戸少年剣道クラブ」に移行し、新たなスタートを切りました。

「姫戸少年剣道クラブ」は、6月22日(日)に開催された「天草郡市中体連剣道競技」に、地域クラブとして初めて個人戦・団体戦の両方に出場しました。
大会では、個人戦に出場した姫戸中学校3年の山中朝陽さんが見事4位に入賞し、7月22日(火)に山鹿市で開催された「熊本県中体連剣道競技」の個人戦に出場しました。
地域とともに歩む新しい部活動のかたち。今後の同クラブの活躍にも、ぜひご注目ください。クラブメンバーも随時募集中です。
・活動日 毎週土曜日(9時〜12時)
※毎週月曜日および木曜日の19時30分〜21時30分も活動していますが、練習試合や大会に出場する場合は活動日が変更する場合があります。(活動場所 姫戸体育館)

■クラブメンバーの紹介〜中体連を終えて~
・山中朝陽(あさひ)さん(姫戸中3年)
「これまで送迎や防具購入等で支援してくれた両親に試合に勝つことで恩返しをしたい。そのためにも自分に厳しく練習に取り組みたい。」
・松原麗虎(れいと)さん(龍ヶ岳中3年)
「自分の得意な技で勝つことができてよかった。次の大会につなげるためにも今後も練習を頑張りたい。」
・山下武琉(たける)さん(姫戸中1年)
「初めての中体連でとても緊張した。今後も技の精度を上げるため練習に励みたい。」

■地域クラブでつながる競技の伝統
「県の中体連でも1勝をできるように。」と、子どもたちを熱心に指導する田中大心(だいしん)さん(姫戸町)は、姫戸少年剣道クラブの指導者として18年間指導を行っており、令和6年度からは、姫戸中学校の部活動指導員としても剣道部の指導を行っています。
同校の剣道部が地域クラブに移行したきっかけの1つに、中体連の団体戦に子どもたちを出場させてあげたいという田中さんの思いがありました。団体戦に出場するためには、最低でも3名が必要であり、姫戸中学校の部員と龍ヶ岳中学校の部員を合わせた地域クラブになることで、両校の生徒は、団体戦に出場することができました。
田中さんは、今後の地域クラブ活動について、「このクラブは、諸先輩方の尽力と地域、学校そして保護者の皆さんの協力および家族の理解があって活動ができていることを感謝したい。上天草の剣道の伝統を指導の中で生徒たちに伝えることが自分の役目。自分が指導した生徒が、いつかバトンを受け取って、このクラブの指導者になってくれたら。」と話しました。

■中学部活動の地域移行の可能性
部活動の地域移行には、それぞれ上表の効果が期待されます。
本市では、令和6年11月に、「上天草市立中学校における部活動地域移行推進計画」を策定し、部活動の地域移行に取り組んでいます。しかし、地域移行を受け入れるための受け皿、指導者探しなど、さまざまな課題も残されています。
これらの課題と向き合いながら学校、地域の皆さんと協力し、子どもたちが好きな部活動に取り組める環境づくりを行っていきます。

▽部活動の地域移行がもたらす効果
生徒:
・専門的な指導を受けられる
・多様な活動が選択可能
・新しい仲間との交流
教員・学校:
・働き方改革の推進
・教育の質の向上
地域:
・地域の活性化
・世代間交流の促進
・地域の誇りと一体感

問い合わせ先:社会教育課スポーツ推進係
【電話】0969-28-3380