くらし 【災害関連特集】災害ボランティアと活動を支える大きな力(1)

今年8月の豪雨から2か月。
上天草市では、復興のために市内外から支援者が集まり、災害ボランティアが行われました。
たくさんの支援者の中で、ボランティアが無事に行われるように裏で活動を支えた人たちがいます。
本号では、これまでに行われた災害ボランティアと活動を縁の下で支えた「災害ボランティアセンター」について紹介します。

■「災害ボランティアセンター」の開所
8月15日(金)、上天草市災害ボランティアセンターが大矢野老人福祉センター内に開所し、ボランティアの依頼および参加の受付を開始しました。また、8月18日(月)からはボランティア活動を開始しました。
運営には、上天草市社会福祉協議会の職員が従事し、地域のボランティアの方や熊本県内各地の社会福祉協議会職員が運営をサポートしました。
ここでは、ボランティア活動が円滑に行われるよう依頼者と参加者の調整、ボランティアに必要な物資の調達のほか、日々の広報活動や活動当日のオリエンテーションなど、ボランティア未経験者でも気兼ねなくボランティアに参加できる環境づくりに努めました。
また、ボランティア活動が休みの日には、上天草市内を現地調査し、ボランティアの必要な方のニーズ調査や聞き取りを行いました。この活動により、誰にでもボランティアが行き届くように工夫しました。最終的に、ボランティアセンターでは、190件の依頼に対応し、1,627人が災害ボランティア活動に参加しました。

▽災害ボランティアの実績

▽被災地へボランティアを送り出すまで
(1)参加者の受付
ボランティア参加者の受付は、事前予約のほか、当日の朝から行います。
(2)オリエンテーション
初心者でも安心して活動できるよう約5分のオリエンテーションを行います。各被災箇所の概要を参加者に説明して、被災箇所ごとにボランティアを引き受けてくれる人を募ります。
(3)マッチング
各被災箇所の概要を参加者に説明して、被災箇所ごとにボランティアを引き受けてくれる人を募ります。
(4)グループでの役割決め
各ボランティアの箇所ごとにグループを作った後、グループで被災箇所の詳細を確認し、リーダーなど役割分担を決めます
(5)被災地への送り出し
グループで円陣を組み、リーダーの掛け声で団結力を高めてから、被災地へ送り出します。
(6)ボランティアの配置調整
参加者を送り出した後も、ボランティアの進捗状況を常に把握して、次はどこの被災地へ向かうかなどの調整を行います。