- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県玉東町
- 広報紙名 : 広報ぎょくとう 令和7年3月号
■国際女性デー「人権と平等」
◇はじめに
毎年3月8日は「国際女性デー(International Women’s Day)」です。そのルーツは、アメリカのニューヨークで起きたデモや女性の参政権や女性労働者に関する運動です。その後、1975年に国連が国際女性デーを制定し、2年後に公式な日に認定されました。
◇意義
女性の権利と平等を祝い、女性の貢献を称える日です。そして、女性の権利を促進し、性別ではなく誰もが自分らしく生きられる社会の実現を目指します。
◇女性の現状
1.教育(Education)…工学、製造、建設、情報通信技術(ICT)を学ぶ女性の割合は3分の2以上の国々で25%以下。
2.経済(Economy)…世界では、男性の所得に対して女性の所得は22%少ない。
3.政治(Politics)…2024年1月時点で、世界の国会議員に占める女性の割合は26.9%だが、1995年時の11%から大きく前進している。
4.安全(Safety)…世界では交際経験のある15〜19歳の少女の約4人に1人がパートナーから身体的、性的暴力を経験している。
5.法律・権利(Laws and Rights)…187か国中67か国には、女性に対する差別を禁止する法律がない国もある。
JiCA MAGAZINE 2024.10月より
◇格差を解消するための日本の歩み
戦後、女性の労働力参加が増加し、1950年代には女性の教育水準が向上しました。1970年代には、男女雇用機会均等法が制定され、女性の就業機会が拡大しましたが、賃金や職場で不平等は依然として残っていました。1990年代以降、育児休業法の強化や男女雇用機会均等法の改正など、政策が積極的に推進されています。現在でも、男女間の賃金格差や管理職への女性の進出など、課題は残っていますが、社会的意識の変化や法制度の改善が少しずつ進んでいます。
◇おわりに
日本は女性の活躍を推進しています。2024年版の「ジェンダーギャップ指数」によると「評価対象146か国のうち日本は118位」、現在、「選択的夫婦別姓制度」について求める声が上がっていますが、十分な検討が行われないままの状況が続いています。とにかく「誰もが自分らしく生きられる社会へ」の実現に向けた取り組みと努力の継続が必要ではないかと思います。