子育て 学校の話題

町内小中学校の様子をお知らせするため、定期的に掲載を行っています。

■菊水小学校
○『だれかの笑顔のために』
4月8日(火)の始業式でこんな話をしました。
今年度の目標を決めました。菊水小のみんなが、『だれかの笑顔のために』行動できる人になってほしいという目標です。今から、だれかの笑顔のために行動した一人の高校生の話を紹介します。
2018年、今から7年前の7月、大雨がふり西日本にものすごい被害をもたらしました。「7月豪雨災害」と呼ばれています。テレビでそのニュースを見ていたひとりの高校生が行動を起こすのです。その時使ったのが、携帯電話です。何をしたのでしょう。
ものすごい被害を受けた自分の住む街の市長さんにメールをしたのです。
「私たち高校生に何かできることはありませんか。配給の手伝いなどはできませんか。何かできるかもしれないのに家で待機しているだけというのはとてもつらいです。子どもだから、できることは少ないかもしれないです。でも、ほんの少しでもできることはないですか。」
市長さんから返信がありました。『あるとも、すぐに市役所に来て手伝ってほしい。』
知らぬところで、この市長の返信が拡散され、市役所には、50人の高校生が集まりました。
そして翌日、大変なことが起こりました。実は市役所に700人の高校生が集まっていたのです。高校生ボランティアは4日間で1700人以上が集まったといわれています。
夏休みに入ると、そのボランティアが高校生から中学生、小学生へと広がっていったそうです。この姿を見た大人たちに変化が起こりました。市に対して「どうしてくれる。こんなになってしまって。」と罵声をあびせていた大人が、「ありがとう」と感謝の言葉を口にするように変わっていったそうです。
きっかけは一人の高校生の勇気ある行動(市長へのメール)でした。その行動が、多くの人を動かし、市民の心を変えるきっかけになったのですね。
(参考文献:「相手の身になる練習」 鎌田實 著 小学館)

■三加和小中学校
○「地域からいただいた宝物」 ~勇壮なソーラン節~
三加和小中学校の運動会では、4~6年生がソーラン節を踊ります。その際、踊りに花を添えるのが矢旗を再利用して作られた法被です。赤・黄・青の襟がとても鮮やかで、本校の子供たちの雰囲気にぴったり合っています。
この法被は、20年ほど前に旧神尾小学校の保護者の方々が、お子様の端午の節句に合わせて作られた大切な矢旗を提供され仕立てられたと聞いています。これこそ、閉校した学校から受け継いだ本校自慢の宝物といえます。
法被は30枚あり、毎年6年生だけが着ることができます。子供たちは、わくわくしながらそれぞれの好みの絵柄を選んでいきました。本番では、この法被を着て力強い踊りを披露しました。
子供たちは、「自分の希望の絵柄になったので嬉しかった。団長なので、一番華やかな絵柄を選んだ。」「後ろから見て格好いい柄を選んだ。6年生になったので、やっとこの法被が着られるという嬉しさがこみ上げてきた。」「馬と武者が描かれた法被を選らんだ。この法被を着て、気合いを入れて踊りたい。」と、それぞれに思いを述べていました。
法被制作にかかわってくださった方々に、20年越しになりますが、お礼をお伝えしたいです。本当にありがとうございました。