くらし [人権(じんけん)]人にやさしいまちの実現に向けて

~互いの人権を尊重し、支え合うことから~

■―上半期 人権教育の取り組みを振り返って―
今回は、上半期に開催された人権教育関係の行事や研修についてご紹介します。

(1)「ふれあいこども会」の開講式(5/14)
子どもたちが、「人にやさしくする心、命を大切にする心」と、「いじめや差別をしない、させない、許さない実践力」を身に付けていくことをめざす、高森町ふれあい子ども会の開講式が行われました。
出席した子どもたちは、緊張しながらも、今年度の抱負を力強く発表してくれました。

(2)阿蘇郡市人権同和教育研究大会の開催(8/3)
41回目を迎えた本大会は、今年も阿蘇郡市内6会場での分散開催で行われました。保育園・幼稚園、学校、地域、企業・団体、議会、行政などの、各組織に所属する関係者約600人が参加し、人権問題についてそれぞれに取り組んできた実践を紹介するなどして学び合いました。
高森町でも、高森総合センターを会場に学校教育部会C分科会が行われ、101名の参加がありました。「ひとりひとりのこどもをどうとらえ、どのように支援(しえん)していくか」との分科会テーマに沿い、小国小学校と高森東学園義務教育学校の2名の先生方からの報告と、参加者全員による意見交換が行われました。
終了後、参加者からは「子どもたちが安心して自分を出せる環境づくりこそが大切であることに、改めて気づかされました」、「差別は今も存在していて、それを見過ごしてきた私にも責任があると感じました」など、貴重なご意見が寄せられました。また、各学校からは、先生方に加え、保護者会代表の方々にも多く参加をいただきました。

(3)高森町人権同和教育推進協議会 行政部会第1回研修会の実施(8/28)
住民サービス提供の担い手である町職員が、あらゆる人権問題に対する正しい理解と認識を深め、人権尊重の視点に立って職務を遂行できるよう、行政関係職員を対象にした第1回研修会が実施されました。
前半では、水俣市在住の葛西伸夫さん(元一般財団法人水俣病センター「相思社」所員)を講師に迎え、水俣病の歴史と人権問題について講演していただきました。後半は、県内における人権同和問題の発生状況と、その解決・解消に向けた適切な対応についての学びを深めました。
本研修を通して、人権問題に対して正しく知ることと、「差別は許されない」という強い意識をもって職務にあたることの大切さを、参加者全員で確認することができました。

問合せ:教育委員会 地域人権教育指導員
【電話】0967-62-0227