くらし 包括だより

■知って防ごう「認知症」
認知症は他人事ではなく、誰にでも起こり得る病気です。
高齢化社会において認知症患者は増加傾向にあり、球磨村でも介護認定を受ける原因疾患の多くは認知症です(グラフ図参照)。
認知症の根本的な治療方法は確立されていませんが、日々の生活習慣を見直し、脳の健康を維持することが予防へと繋がります。
いつまでも元気で過ごすために、まずは認知症について知り、できることから日々の生活の中に取り入れてみましょう。

■認知症について知る
◆認知症とは…
原因はさまざまですが脳の細胞が損傷を受けたり、働きが悪くなることで、認知機能(記憶する、情報を分析する、問題を解決するなどの機能)が低下し、生活のしづらさが現れる状態をいいます。原因は脳梗塞や脳卒中といった脳血管疾患や脳が委縮するアルツハイマー病などさまざまです。

◆これって「加齢が原因」?「認知症」?

◆認知症の症状
認知症の症状は、大きく「中核症状」と「行動・心理症状」の2つに分かれています。

○中核症状とは
脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状です。もの忘れなどの「記憶障害」や時間・場所がわからなくなるといった「見当識障害」、理解・判断力の低下、段取りが立てられないといった「実行機能障害」などがあらわれます。

○行動・心理症状とは
本人の性格や環境、人間関係等の要因が絡み合うことで、精神状態や日常生活における行動上の問題が起きる症状です。

◆軽度認知障害(MCI)…
年齢相応の「もの忘れ」と認知症の症状の「もの忘れ」の間にあるのが「軽度認知障害(MCI)」です。
軽度認知障害(MCI)と診断された方の約半数が5年以内に認知症に移行することがわかっています。軽度認知障害(MCI)の段階であれば、生活習慣の改善で、認知機能の回復や維持が期待できます。

■認知症を予防しよう
○ポイント1 食生活の改善
(1)バランスのよい食事を摂る(野菜・果物、魚、大豆食品などが認知症予防に有効です)
(2)食べ過ぎない
(3)間食を控える
(4)塩分を制限する
暴飲暴食や偏食は高血圧や糖尿病といった生活習慣病のもとの一つであり、脳卒中や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクも高くなります。

○ポイント2 適度な運動
(1)有酸素運動…軽めの負荷で長時間できる運動(ウォーキングなど)
(2)無酸素運動…短時間に大きな力を必要とする運動(筋力トレーニングなど)
運動習慣を取り入れることを意識しましょう。認知症予防の観点から、有酸素運動を中心とした運動が効果的であるといった研究結果も出ています。

○ポイント3 社会活動への参加
社会活動に参加することは、「身なりを整える」「持ち物を準備する」「集合時間に間に合うように逆算して家を出るといった段取りを考える」など、脳にさまざまな刺激を与えます。
趣味を楽しむ、ふれあいサロンなどの通いの場で周りの人と会話する、ボランティアに参加するなど、できることはたくさんあります。

■早めにご相談ください
早期に病院を受診することで、認知症の進行を遅らせることができる場合があります。
また、早くから治療を受けることで、介護サービスが必要になったときの準備ができたり、生活環境を整えることができるなどのメリットがあります。初めての受診は不安なことも多いと思いますが、気になることがありましたら早めに受診しましょう。
また、村では、認知症予防のための講座の開催や、ふれあいサロン、フィットネスジムなど介護・認知症予防に取り組んでいます。まずは一歩踏み出してみることが大切です。地域包括支援センターにお気軽にご相談ください。

問い合わせ:地域包括支援センター
【電話】32-1112