くらし 人権の広場

■あなたとわたしの「当たり前」は…
今年の夏も大変暑い日が続き、毎日のように「エアコンを適切に使って、熱中症を予防しましょう」という呼びかけがありました。
エアコンを見ながら祖母と孫が話しています。祖母はエアコンを使わなければならないほど暑いので、今の子はかわいそうだと思っています。一方、孫は暑さ対策としてエアコンを使うことが当たり前だと思っています。
また、以前は「仕事や運動中は水を飲みたくても我慢!」と言われていましたが、最近は水を飲むのが当たり前です。スポーツに対する考え方や健康等の理由だけでなく、熱中症予防のために水分補給の時間を確保することが、事業者や指導者の責務になっています。このように時代の変化とともに「当たり前」も変わってきます。
「当たり前」という言葉は、日常生活の中で何気なく使われます。「当たり前」は時代とともに変わるだけでなく、同世代の人同士であっても経験や社会的背景等で違ってきます。人権を考えるうえで大切なのは、自分が「当たり前だと思っていること」が、他の人にとっては「必ずしも当たり前ではないこと」に気づくことです。

問い合わせ:教育委員会 社会教育係
【電話】32-1117