くらし 開こう心の窓を-カスハラ対策が義務化-

昨今、パワハラやセクハラなど、「〇ハラ」というさまざまな言葉を耳にします。ハラスメントとは嫌がらせ行為のことを指しますが、その中でカスタマーハラスメント(カスハラ)という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
カスハラとは、飲食店や店舗、医療現場などにおいて顧客や患者が暴言を吐いたり、企業や従業員に対して理不尽な要求行為を行ったりするハラスメントのことで、近年、社会的関心が高まっています。
この様な状況から、働く方々が安心して働ける環境の整備を目的として、6月に労働施策総合推進法等が改正され「何人も職場における就業環境を害する言動を行ってはならない」と定められるなど、カスハラを中心とするハラスメント対策の強化が盛り込まれました。
カスハラは、従業員の労働意欲の低下や退職者・休職者の増加、生産性の低下、ひいては従業員からの損害賠償請求などといったリスクをはらむため、法改正とともに職場の状況に応じた対策を打ち出す企業が増えています。
市でも、職員が常に市民に寄り添った行政サービスの提供を前提として、市民のみなさまが相談しやすく、職員が働きやすい明るい窓口を作るために「カスタマーハラスメント対応マニュアル」を策定しています。
カスハラをはじめとするハラスメントは相手に精神的・身体的な苦痛を与え、その人格や尊厳を侵害する人権問題です。
私たちの暮らしの中で、自分もハラスメントを無意識に行っていないかを見直し、人権を尊重した社会を創っていきましょう。

問合せ:人権・同和対策課
【電話】22-1229