- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県日田市
- 広報紙名 : 広報ひた 令和7年9月号
「咸宜園教育研究センター・世界遺産推進室」では、咸宜園や廣瀬淡窓、門下生等に関する調査研究を行っています。研究成果は、関連資料の展示や研究紀要を刊行するなどして公開しています。また、「近世日本の教育遺産群」の世界文化遺産登録に向けて取り組んでおり、各種公開講座を実施しています。
■企画展「咸宜園と大坂のまち」開催中!
今年は「大阪・関西万博」が開催され、大阪に注目が集まっています。
江戸時代の大坂は「天下の台所」と呼ばれ、町人を中心としたまちでした。また、数多くの学問所が開かれた文化都市でもありました。
咸宜園第2代塾主の廣瀬旭荘はかねてから大坂に興味があり、天保7(1836)年に日田を離れ、堺で開塾したのを契機に、のちに大坂で塾を開きます(大坂咸宜園)。大坂咸宜園では、日田の咸宜園と同じように塾生の成績を評価する「月旦評」の仕組みがありました。今回、大坂咸宜園時代のものとみられる月旦評や塾の時間割とみられる資料を日田市で初公開しています。これは長府藩(山口県下関市)出身の古谷道庵という門下生が持っていたもので、道庵は、大坂咸宜園において旭荘をサポートして塾を取りまとめる役をしていた人物です。このほか、篠崎小竹や藤澤東(とう)がいなど、大坂の文人たちとの交流がうかがえる資料も展示しています。
※「東がい」の「がい」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
■咸宜園を世界遺産に!
▽咸宜園教育研究センター・世界遺産推進室
入館無料
住所:淡窓2丁目2番18号
【電話】22-0268
開館時間:午前9時~午後5時
水曜日休館
▽史跡咸宜園跡
受付時間:午前10時~午後4時