- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県杵築市
- 広報紙名 : 広報きつき 令和7年6月号
杵築市長 永松 悟
■風水害避難訓練
先月18日に、市内一斉の風水害避難訓練を行いました。約2900世帯、4200人の市民の皆さんの参加がありました。ご協力に感謝します。
昨年8月の台風10号では、県内各地で水害や土砂災害が発生しましたが、杵築市でも河川の氾濫や土砂災害が発生し、農地を含む広い範囲で被害が出ました。
日本ばかりでなく世界各地で洪水や熱波など、災害が激甚化・頻発化しています。本市でも、昨年と同程度もしくはさらに大規模な災害が、いつ発生してもおかしくない状況です。
市内には約千ヵ所の土砂災害危険箇所があります。是非、全戸に配布しているハザードマップを今一度ご確認ください。
また、11月には沿岸部を対象にした津波避難訓練を実施しますので、引き続き市民の皆さんのご協力をお願いします。
■極端気象の分析・公表
ところで、近年は日本各地で猛暑や豪雨、冬の大雪、春の乾燥・強風による山林火災など極端な気候変動が続いています。特に夏から秋は、線状降水帯の多発や台風の大型化がとても心配です。原因については、人間の活動による温室効果ガスの増加による温暖化の影響だろうと、誰もが考えるようになりました。
先月、日本に災害をもたらす異常気象に温暖化が与える影響を客観的に評価し、科学的な根拠を示し発信する国内初の組織が発足しました。国と東大などで構成する「極端気象アトリビューションセンター」です。
センターでは、温暖化対策の機運を高めようと、今年度は猛暑を、来年度以降は大雨についても分析結果を公表します。
市民生活の安全はもちろん、柑橘やイチゴ、ハモ、牡蠣など市の農林水産業にとっても、今後の対策に大切な情報となりますので注目していきます。