- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県杵築市
- 広報紙名 : 広報きつき 令和7年8月号
■部落差別等あらゆる不当な差別をなくす運動月間
昭和40(1965)年8月、部落差別(同和問題)の「早急な解決こそ、国の責務であり、同時に国民的課題である」とする同和対策審議会答申が出されました。
これを契機に大分県では、毎年8月を「部落差別等あらゆる不当な差別をなくす運動月間」と定めており、杵築市をはじめとして県下各地で、講演会などさまざまな人権啓発事業が開催されています。
人権とは、すべての人が生まれながらに持っている、人間らしく生きていくため、誰からも侵害されない基本的な権利です。また、個人として尊重され、安心して生活を送るための大切な権利であり、平等に保障されなければなりません。人権が「特別」なことではなく、「あたりまえ」のこととして守られる社会にしていく必要があります。
しかし現実はどうでしょうか。長年の課題である部落差別の問題をはじめ、子ども、高齢者、障がいのある人、女性、外国人、性的マイノリティの人への差別、偏見、そして、その他の人権侵害が存在しています。外国で起こっている戦争や紛争なども深刻な人権問題です。
杵築市でも人権問題について、正しい認識を育てるさまざまな学習機会や情報の提供を行い、人権を身近なものとして捉えてもらいたいと考えています。そして、一人ひとりの人権が尊重され、住みよい地域づくりには、身の回りで起きる問題を、「誰か」のことではなく「自分の事」として考える等具体的な行動につなげていくことが大切です。
「8月の運動月間」に、杵築市では「人権・部落差別問題講演会(山香中央公民館)」や「大田地域人権講演会(大田中央公民館)」をはじめ、パネル展、人権啓発のチラシ配布など、個々の人権意識の高揚および人権感覚を磨くための各種の人権啓発事業の取組を行っているところです。
ぜひ、この「運動月間」を機に、人権について家庭でも話し合ってみましょう。そして、自分も、周りの人も、全ての人々の人権が大切にされる人権尊重のまちづくりをめざしましょう。
〔社会教育課、人権啓発・部落差別解消推進課、隣保館〕