- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県由布市
- 広報紙名 : 市報ゆふ 2025年4月号 vol.235
■春夏野菜を植えましょう。
◆定植時の注意点
4月後半から春夏野菜の植え付けが始まります。肥料、石灰はあらかじめ施しておきます。直前の投入は根を傷める可能性があるので避けましょう。特に有機物肥料の鶏糞や油粕、ぼかし肥料などは発酵熱がでるため根を焼きます。石灰類は有機石灰ならば直前でも問題ありません。1週間前にすべて投入し準備しておくと安心です。定植する苗にはしっかり水をやり、根回りの土が落ちないようにして植え傷みをなくしましょう。植える穴にも水をやり根にストレスを与えない状態にしましょう。春野菜の多くは最低気温10℃以上、地温15℃以上必要です。
◆野菜別の定植の仕方
○トマト
葉が5~6枚の若苗を植えると吸肥力が強すぎて初期成育中に樹勢が強くなり着果が悪くなります。一番花が咲く頃が最適です。若苗を購入した場合は花が咲くまで植えずに軒先で管理しましょう。深植えに注意しましょう。
○ナス
本葉5~6枚の若苗を植えると一番花の付きが遅れることがあります。つぼみが付いて膨らみ始めた頃が適期です。逆に一番花が咲き終わった苗は老化苗で活着不良を起こすので液肥を与え樹勢の回復をしましょう。
○キュウリ
トマトやナスと違い若苗の方が活着が良く初期生育がよくなります。本葉が多い老化苗は定植後に液肥か葉面散布などで樹勢回復しましょう。
○ピーマン
若苗を定植すると一番花の付きが遅れます。一番花のつぼみが付くまで育苗し定植しましょう。つぼみが付いていない苗の定植は過繁茂になります。逆に小さい実が付いているような苗は定植してもなかなか生育しません。実を落として定植しましょう。
○スイカ、オクラ、ゴーヤ、メロン、スイートコーン
高温性の植物ですから気温に敏感です。路地に早く植えても生育しません。トンネルや保温が必要になってきます。マルチで地温を上げることはもちろん、朝晩の最低気温は15℃以上になってから定植しましょう。目安は5月中旬以降となるでしょう。
問合せ:農政課
【電話】097-582-1293