スポーツ みらいの宮崎を創る人 フォーカス VOL.31

たかじょう こうき さん
少年男子110メートルハードル国スポ2位

『不調を乗り越えてつかんだ栄冠と記録』

10月に開催された「国スポ・障スポ滋賀2025」の少年男子110メートルハードルで、2位の成績を収めた髙城昊紀さん。実は、今年前半の不調を乗り越えた見事な復活でした。髙城さんが陸上を始めたのは小学1年生のとき。足が速く活発だったため、地域の陸上クラブを両親からすすめられたのだそうです。「小学生の間は100メートルを走っていましたが、中学生になって自分の速さに限界を感じたこともあり、どうせなら可能性があるハードルでトップを目指そうと思いました」と当時の心境を教えてくれました。ハードル転向の選択は正しかったようで、すぐに頭角を現し、期待の星として多くの注目を集めていました。しかし、今年に入ってからは、けがなどで思うように調子が出ず、何度か悔しい思いをしました。「いいトレーナーと出会い、言われたことを重ねていくことで、痛みや違和感がなくなりました。また、技術面の見直しを行ったことで、ハードルを越える技術が向上し、不調と挫折から奮起できました」。この努力が功を奏して国スポの結果につながり、次いで参加した九州新人大会とU18全国大会は、ともに優勝という快進撃が続きました。「大学でも陸上を続けて、記録更新に挑戦したいです。周りの期待をプレッシャーにするのではなく、力にかえて、日々努力したいと思います」と髙城さん。これからの活躍を考えると目が離せない逸材です。

「大会のたびに映像や動画を見て、振り返りをしています。試行錯誤することが結果につながっているかもしれません」と髙城さん。
不調を乗り越えて今回の国スポで結果を残し、これからもまだまだ記録を伸ばせるという感触をつかみました。

≪PROFILE≫
宮崎西高校2年生。陸上部所属。小学1年生から地域のスポーツ少年団の陸上クラブで短距離を始める。宮崎西高校附属中学校入学後は陸上部に入り、100メートルから110メートルハードルに転向。全日本中学校陸上で当時の日本中学新記録を樹立するなど活躍。「国スポ・障スポ滋賀2025」では、少年男子110メートルハードルで2位の成績を収める。