しごと 都城をけん引する企業を紹介「企業の力」vol.53

■株式会社ミヤチク
本市が誇る「日本一の肉」の生産基盤を最前線で守り続けている株式会社ミヤチク。JA宮崎経済連の関連会社として、牛豚のと畜から加工、販売、飲食業まで一貫して手がける産地食肉処理会社です。高崎町大牟田の本社工場を中心に約千人が働いていて、工場の処理衛生管理能力は全国トップレベルを誇ります。
「精神的にも肉体的にも大変な業務がある中、低い離職率が弊社の特徴」と話すのは船ヶ山祐二代表取締役社長。定期的な研修や手厚い精神面のサポート、資格取得支援など、社員の成長を促す職場環境作りが評価され令和2年度農林水産祭で日本農林漁業振興会会長賞を受賞しました。こうした充実した人材育成などにより「社員一人一人が高い技術力を持つことで、緊急時でも動じることなく安定した品質と安全を維持している」と船ヶ山社長は胸を張ります。
国内消費量の堅持を図る中、輸出は好調で、令和5年度の輸出量は過去最高の798トンを記録。現在は台湾やアメリカなどを中心に輸出していて、今後さらなる輸出拡大を目指し日々尽力しています。
これまでの生産基盤を守りつつ、時代に沿った手法で将来を見据え、海外への販路拡大など畜産のさらなる発展に向けた挑戦を続ける同社。「生産者の思いを背負い、安心安全でおいしいお肉を消費者へお届けし続けたい」と話す船ヶ山社長の瞳は、強い決意に満ちあふれていました。

株式会社ミヤチク
【電話】62-2901