文化 ホセの目に映る世界

■農業ホセ 歌とおふざけに隠されている力

9月末、農園に行って初めてミカン狩りを体験しました。ミカンを収穫する作業というのは大変な仕事ですが、農家さんにこの機会を与えていただき、感謝します。炎天下の中、一日中汗をかきながら同じ作業を繰り返すのは、確かに疲れるものです。これを毎日続けるとなると、かなりきついでしょう。そこで私たちは、アニメのキャラクターを真似したり、ゲームをしながら作業を進めました。例えば「ミカンの木の中に入っちっくり〜よ」と呼ばれた時に「ホセ行きま〜す!」と答えたり、他の人は「作業するふりをして、見つからずにどれぐらい隠れられるか」というゲームを作って、それを「忍法!隠れ身の術」と呼んで楽しんでいました。こうした瞬間が、歴史を通じて人々が厳しい作業を乗り越えるために作った多くの作業歌の元となったインスピレーションだったのではないかと思います。昔の人々は、娯楽も少なく、社会も不安定だった時代にあっても、お互いに助け合い、音楽や笑いを通して苦しみを和らげていたのだと思います。そう考えると、例え昔の人々が今のような技術を持っていなかったとしても、別の形の「工夫」や「たくましさ」を持っていたのだと感じました。