- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県日向市
- 広報紙名 : 広報ひゅうが 令和7年10月号 No.845
◆森林環境譲与税と森林環境税とは?
◇森林整備や人材育成、担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発などに活用されています。
令和元年度から「森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律」に基づき、市町村や都道府県に対して、私有林人工林面積、林業就業者数及び人口による基準により、「森林環境譲与税」が配分されています。
この法律は、温室効果ガスの排出削減目標の達成や災害防止を図るための森林整備などに必要な財源を安定的に確保するもので、日向市では、この森林環境譲与税を活用し、森林整備や林業の担い手の対策、木材利用促進等に取り組んでいます。
なお、令和6年度から森林環境税として、一人あたり年額1000円が課税されています。
◆木材利用・普及啓発(活用実績4,030千円)
活用実績を取り組み別にご紹介します!
◇森林環境教育事業
宮崎県は「スギ素材生産量34年連続日本一」で、さまざまな分野で木材活用が進んでいますが、木材加工の際に出るかんなくずの処理が問題となっていました。
そこで、市内の製材所や福祉施設等が連携し、このかんなくずを使った「杉コサージュ作成キット」を開発しました。
令和6年度は、市内小中学校22校に杉コサージュ作成キットを1,700個配布して、作成後は卒業式・入学式で着用し、うち小中学校各6校では、森林環境教育授業も実施しました。
市では、今後も森林環境教育事業を進めることで、子どもたちが木を身近に感じ、森林の役割や林業の仕事への理解を深めていってほしいと考えています。
◇九州伐木チャンピオンシップ
令和7年1月に日向市駅前のあくがれ広場で九州伐木チャンピオンシップが開催されました。また、同日開催された木育イベント「ひゅうがWOOD CHANGE」を支援し、普及啓発を図りました。
◆森林整備(活用実績68,391千円)
◇市での取り組み
森林資源の適正な経営管理を図っていくための事業を実施しています。
森林の経営管理が行われていない人工林については、市が森林所有者に対して意向調査を実施し、森林所有者から経営管理を受託され、間伐などの森林整備を実施しています。
これまで手入れがされていなかった森林の整備が進むことで、土砂災害防止や水源涵養(かんよう)、木材生産など、森林が有する多面的な機能を発揮させることができます。
・森林経営管理制度事業における森林整備
・再造林率向上対策事業(下刈りへの補助)
・森林整備作業道改良事業
※詳細は本紙をご覧ください。
その他の事業
・森林整備作業道開設事業補助金
・森林由来J-クレジット創出事業
◆林業人材育成・確保(活用実績34,879千円)
◇林業担い手対策事業補助金
・補助金交付の対象者
「ひなたのチカラ林業経営者」が直接雇用している現場職員の中で、日向市民有林内の造林保育施業を年間130日以上実施した方
補助対象経費:1/2以内上限10万円
(1)安全装備
送風機内蔵ヘルメット、空調服、甲ガード付き安全地下足袋、鉄心入り脚絆、防振手袋、夏用防護服上下、その他安全装備として必要と認められるもの
(2)林業機械
刈払機、チェーンソー
◇林業従事者下刈作業特別対策事業
・補助金交付の対象者
「ひなたのチカラ林業経営者」が直接雇用している現場職員の中で、日向市民有林内の下刈作業を行った方
補助対象経費:下刈作業にかかる手当(1人1日あたり2千円を上限)
その他の事業
・林業担い手対策教育プログラム事業
・林業担い手確保支援事業補助金
・林業大学校住宅環境整備事業
◆令和6年度 森林環境譲与税の活用実績
総額107,300千円
問い合わせ:林業水産課
【電話】66・1029