- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県西都市
- 広報紙名 : 広報さいと 2025年10月号
「全国学力・学習状況調査」は、全国の小学校6年生と中学校3年生を対象に毎年行われているものです。今年度、学力については、国語・算数(数学)・理科の3科目が調査され、学習状況については、学習意欲や学習方法、学習環境などについてアンケート調査が行われました。
■学力調査の結果から
※中学理科については、IRT(項目反応理論)が導入されており、今年度の全国平均IRTスコアは503(基準値500)となっている。
■学習状況調査(児童生徒質問紙)の結果から ※県・全国と2ポイント差があるものに色を付けている。
■良かったポイント
・学級生活をより良くするために話し合い、互いの意見の良さを生かして解決方法を決めている児童生徒の割合が県と比べて高い。
・小学校では、タブレットなどのICTを毎日活用している児童の割合が、全国・県に比べ非常に高い。
・中学校では、自分には良いところがあると考えている生徒の割合が、全国・県に比べて高い。
・地域や社会を良くするために何かしてみたいと思っている児童生徒が多い。
■課題点
・平日、家庭での1日当たりの学習時間が少ない。
・問題への解答時間が十分だった児童生徒が少ない。
・話し合う活動を通して、自分の考えを深めたり、新たな考え方に気付いたりする生徒が少ない。
■家庭へのお願い
西都市の子どもたちのさらなる学力向上を目指すために
・確認しよう、子どもの今日の学びを!!
学校で何を学んだか子どもに尋ねてみましょう。
・家庭で自分の考えを話す習慣を!!
「あなたはどう思う?」と子どもの考えを聞いてみましょう。
・家族で語ろう、夢と未来の目標!!
家庭で将来の夢や目標について話題にしましょう。
■学力向上に向けた主な取り組み‼
本市では、他者との比較ではなく、児童生徒の個々の学力の伸び率で学力向上を目指します。
1 「学びの確認」による学習内容の確実な定着
市内全ての学校で、学年末に2週間程度の補充学習や個別学習のための期間を設定し、「学びの確認」を行っています。
2 英検対策特別講座などによる英検取得率の向上
妻高校、宮崎国際大学と連携して行い、英検3級程度以上の力を付けた中学3年生70%以上を目指しています。
3 ICT機器を活用した個別最適な学びの推進
ICT環境の整備を行い、デジタルドリルや学習支援ソフトなどを活用し、個別最適化された学びを推進します。
4 指導と評価の一体化に向けた取り組みの推進
各教科において、市内共通の評価問題の作成およびその分析を行うことで、指導と評価の一体化を目指した取り組みを推進します。
5 西都市ICT教育推進TEAM
各学校から選ばれた14人の教職員が、本市のICT教育の推進に向けて、授業や校務における活用について協議を進めています。
6 総合学力調査の実施 (ベネッセ4月、12月の2回)
小学校の全学年および中学校1・2年生の学力を、客観的に評価できるように実施しています。分析したことをもとに、「学びの確認」で生かしていきます。
7 教職員ブラッシュアップ研修会
「学び続ける教師のみ、子どもの前に立てる。」 教科だけではなく、特別支援教育や社会教育関係などの講師を招き、教職員の資質向上を目指しています。
8 学力向上担当者会で実践をつなぐ
教育課程、授業力向上、家庭学習の3部会に分かれて、県や市、各学校の現状や取り組みについて協議や実践の共有を行っています。
9 各学校における校内研修の取り組み
各学校では、教職員の資質向上を図るために校内研修が行われています。多いところでは、年間に30回以上、授業力向上に関する研修が行われています。
問合せ:市教育委員会
【電話】43-3438