子育て 進学したくなる学校に えびの市飯野高等学校支援事業

市では、市内唯一の県立高等学校である飯野高等学校(以下、飯野高校という)が、さらに魅力的に、そして子どもたちが進学したくなる学校になるように、「えびの市飯野高等学校支援事業」という施策を掲げ、さまざまな支援を行っています。今回、実施している支援事業の取り組みを紹介します。地域を挙げて飯野高校を盛り上げていきましょう。

■学力向上・就職活動等を支援
▼宮崎県初!海外留学や県外研修の研修費を補助
飯野高校では、地域に密着した学習や活動を行い、さらに全国・世界にも活動の幅を広げています。そこで、市では令和7年度から海外留学や県外研修に係る研修費の補助を始めました。全国や海外の高校生と関わることで、さまざまな考え方や価値観などの刺激を受けて、社会で活躍できる人材の育成を目指しています。
補助金額:
・海外留学…上限10万円
・県外研修…上限2万円
※宿泊費や交通費の補助

▽普通科・探求コース3年 川畑雛乃(かわばたひなの)さん
台湾で、地元の大学生や高校生と交流しながら、地域の観光資源の生かし方について学びました。支援があったことで海外短期留学に挑戦もしやすかったですし、「新しいことへ踏み出す力」が身に付き、学校でのボランティア活動などのハードルが下がったと感じています。

▽普通科・探求コース2年 朝間蒼空(あさまそら)さん
マレーシアで、参加した高校生たちとともに課題解決に挑戦しました。日本では味わえない体験ができ、興味があることを深めていきたいと思えるきっかけになりました。支援があることで親も説得しやすくなり、勉強もさらに頑張ろうと思えました。

▼宮崎県初!校内に授業料無料の公営塾「成銘館」を開設
大学進学塾や予備校がない地域で、都市部の生徒との教育格差などの課題を克服するため、平成27年度に、飯野高校内に公営塾「成銘館」を開設し、今年度で11年目となりました。
成銘館では、講師が常駐し、週に2回の英語と数学の授業やそれぞれに応じた個別指導を行うなど、学力向上に取り組んでいます。参加は希望制で、飯野高校の生徒は無料で利用することができます。

▽普通科・探求コース3年 川副蒼馬(かわぞえそうま)さん
数学が苦手な教科のため、苦手を克服し学力を向上させようと思い、1年生の頃から受講しています。教え方も非常に分かりやすく、自分の知らない解き方も学べます。普通の塾よりも距離感が近く、分からないところで、いつでも止めて質問できるのでとても助かっています。

▽普通科1年 山里紗和(やまざとさわ)さん
入学前に先輩から聞いていて、成績を上げたいと思い受講を始めました。1対1に近い形で教えてもらえて、待ち時間も友だち同士で教え合えるので、より理解を深めることができています。普通の塾とは違い、お金がかからない上に、知っている人がいる環境で学べるので、勉強がはかどっています。

英語・漢字検定や小論文対策など進学・就職に向けての支援も行っています

■給付型の奨学金で支援
成績優秀な生徒の確保に努め、飯野高校の魅力向上により学校存続を図り、地域活性化や定住促進に大きな役割を果たすことを目的として、給付型の奨学金で支援しています。
給付対象者は、成績上位者や生活面などで他の生徒の模範となるような生徒です。支給額は毎月2万円で、給付型のため返還の必要はありません。選考は、年度ごとに市教育委員会で行われ、3年間成績優秀な奨学生となれば、総額72万円を支給します。
現在、飯野高校に進学を希望する中学3年生で、在籍する中学校長から推薦を受けた成績優秀な入学者の奨学生を募集しています。詳細は、市ホームページをご確認ください。
応募資格:令和8年3月中学校卒業見込みで、在籍中学校長から推薦を受けた生徒
募集人員:10人程度
応募方法:奨学生希望者は、在籍中学校を通じて応募

■遠距離通学生を交通費支給で支援
通学困難な西諸管内の指定校や西諸管外から通学する生徒に、毎月5千円を3年間支給し、市外からでも通学しやすい環境づくりの支援を行っています。

▽該当中学校区
・小林市立須木中学校
・小林市立紙屋中学校
・小林市立野尻中学校
・小林市立永久津中学校
・小林市立東方中学校
・高原町立後川内中学校
・西諸管外の中学校

■全国枠・県内遠隔地からの受け入れ支援
遠方で自宅から通学できない生徒が、西諸管内の民間の下宿等(生徒寮を除く)に居住する場合、下宿代等の一部を助成しています。また、令和4年度に女子寮、令和5年度に男子寮を設置し、全国枠や県内遠隔地からの生徒の受け入れを支援しています。

お問い合わせ:市学校教育課教育係
【電話】35-3722(直通)