イベント [町の話題] ~夏を結ぶ田の祈り~華やぐ御田祭

平安時代からおよそ千年受け継がれる県指定無形民俗文化財で、美郷町の三大祭りの一つである「御田祭」が、7月5日(土)・7月6日(日)の2日間開催されました。両日ともに、最高気温32℃~33℃と暑い日差しの中ではありましたが、県内外からたくさんの来場者があり、盛況に後押しされる形で、全ての神事やイベントを無事に開催することができました。
5日は、「第32回日向田植唄全国大会」が行われたほか、前夜祭では「ふるさとうまいもん広場」が年の神神社駐車場にて開かれ、町内外の多くの人が地元の逸品を楽しんでいました。「ステージイベント」では、町内ゲストが複数組出演しました。演奏・歌唱、舞踊により会場が一体となり大いに盛り上がりました。また、町外ゲストとして小田加奈子と橘太鼓響座をお招きし、それぞれ迫力あるステージが披露されました。
前夜祭を締めくくる恒例の「御田祭の里花火大会」では、1,200発の花火が打ち上がりました。山々に轟く音とともに、美しい花火が夜空一面に広がりました。会場は花火に心を奪われ、足を止めて歓声を上げながら見上げていました。
6日の本祭は、ご神霊を神輿に移す上円野神社での神事を執り行った後に、地元の青年団と林業大学校の学生が神輿を担ぎ、上の宮田から中の宮田までの「御神幸行列」が行われ、ウナリによる赤飯の振る舞いも行われました。
会場(中の宮田)の神田に設けられた舞台では、前日の「日向田植唄全国大会」優勝者が唄を披露したほか、「豊年神楽奉納」や「豊年祈願太鼓」が執り行われました。また、牛馬が神田の中を駆け回る姿に大きな歓声と声援が送られ、多くの来場者がご利益があるとされる泥しぶきを浴びていました。
西郷義務教育学校の園児・児童による趣向を凝らした「子どもみこし入れ」も行われ、元気の良い掛け声と共に神田の中を練り歩き、「青年みこし入れ」では若者たちが「ヨーッサヤ、ヨーッサヤ」と威勢の良い掛け声で神輿を力強く担ぎ上げていました。
祭りのフィナーレは、約140名による早乙女が催馬楽の音に合わせて豊年を祈願し、丁寧に田植えを行って祭りは締めくくられました。
2日間行われたお祭りは、町内外より約12,000名の来場者があり、昨年を上回る賑わいと熱気に包まれました。祭りの運営にあたり各方面でご支援、ご協力をいただきました皆様、またご協賛をいただきました企業や団体の皆様に、心からお礼を申し上げます。
(御田祭実行委員会)