くらし 年末年始のごあいさつ

西之表市長 八板 俊輔

市民の皆さまにおかれましては、日ごろより本市の市政運営の各方面にご支援ご協力を賜り、心より深く感謝申し上げます。
私たちの社会はコロナ禍を経て、新しい生活様式のとり入れやデジタル化の進展、物価高騰、地震や豪雨、台風など災害への備えの重要性が高まるなどしており、行政の果たすべき役割も変容が迫られています。
そうした中、令和7(2025)年2月の市長選挙で私は3期目の任期を務めるべく、市民の皆さまの負託をいただきました。同年第4回市議会定例会には第7次長期振興計画(2026~33年度)を提案し、可決されました。本市のまちづくり全般にわたる最上位の計画であり、市の将来像として「人・自然・文化―島の宝をいかすまち」を掲げています。
市長就任後の平成29(2017)年度に策定した第6次計画(2018~25年度)の「人・自然・文化―島の宝が育つまち」を引き継ぐもので、「育つ」から「いかす」へと、より能動的な取り組みをめざします。
また、急速に進む人口減少に対応するため、令和7年3月に「西之表市人口ビジョン」を見直し、2060年に人口9千人程度を維持する目標を掲げて人口減少を克服する取り組みを進めています。まずは子育てのしやすい環境を整えるよう、就任直後に小中学校の給食無償化を手がけ、逐次、子育て支援に注力してきました。これに並行して、急速に進む高齢化に対応し、お年寄りの暮らしに寄り添う施策も展開していきます。こどもたち、若者たちの心にもこたえなくてはなりません。
この1年をふりかえると、本市最大のイベントで8月に行われた第56回種子島鉄砲まつりは1万人以上の来場客数を数え、盛大に実施することができました。秋季恒例の市民体育祭は西之表市営グランドの改修が始まり、開催を見送りましたが、新しい管理棟の建築工事を終え、引き続き全天候型のトラック及びフィールドの改修工事を進めます。
12月に本市は三菱重工業株式会社宇宙事業部と包括連携協定を結びました。同社はロケット打ち上げ回数が増加する中、種子島高校からの地元採用や社員の種子島定住により、宇宙事業の安定稼働をめざすそうです。今後、定住促進や人材育成、教育などさまざまな分野で協力関係を築いていきます。
本市の各産業においては、物価高騰の影響が依然続き予断を許しません。農業でのサツマイモ基腐病の発生が縮小し、畜産では子牛せり市の価格が上向くなどしていますが、引き続き地域経済の活性化に向けて支援を続けます。
年末から、国の物価高騰対応重点支援地方交付金を活用して、生活支援事業とプレミアムつき電子商品券発行事業を展開しています。電子地域通貨「たねPay」を活用することで、利用促進と利用できる事業者の拡充により、地域通貨制度の普及拡大をめざしています。
市議会をはじめ市民の皆さまから様々な注文、ご意見をいただいていますので、より良い制度にするよう努力を続けてまいります。
西之表港洲之崎地区は、国・県と連携を図りながら耐震強化岸壁の整備に取り組みます。関連する「港町再生」は次期基本構想を作成します。同時に、令和6年策定の西之表市文化財保存活用計画と融合しながら、文化財の郷土教育や観光面への活用により、まちづくりに歴史・文化の香りを深めていきたいと考えています。
種子島開発総合センター「鉄砲館」は開館40年をすぎており、リニューアルに向けて調査、検討を進めていきます。
学校法人原田学園鹿児島医療技術専門学校看護学校のサテライト教室は令和8年4月の開校に向けて、種子島医療センターをはじめ関係期間の協力を得て準備を進めています。
馬毛島の自衛隊施設整備の問題では、防衛省が計画している基地工事の本格着工から新年でまる3年が経過し、防衛省によれば、基地の工事完了が令和12年春と見込まれています。私は国の動きを正確に見極め、工期の延長、長期化にともなう影響への対応に努めながら、不利益を排し、市民の皆さまの幸福を追求してまいります。
市長就任以来これまで、市民の皆様とともに、まちづくりの様々な課題、施策に取り組んでまいりました。今後もたゆまない努力を傾けていきます。
最後に、市民の皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、ご挨拶といたします。