くらし 特集2 財政状況を読む!財政状況の公表(4)

[8]経常収支比率(数値が低いほど良い)
概要:昨年度より0.1%上昇
経常収支比率は、数値が高いほど、臨時的支出に回すお金が乏しい状態を示します。人件費や扶助費、公債費(借入金の返済)など毎年支出しなければならない経費に、地方税や地方交付税などの一般財源収入をどれだけ充てているかを示す指数です。
令和6年度は92.1%となり、前年度より0.1%上昇しました。〔表13〕

〔表13〕経常収支比率の推移

[9]財政力指数(数値が高いほど良い)
概要:昨年度と同値
財政力指数は、地方自治体の「財政力」を示す指数で、基準財政収入額を基準財政需要額で除した数値の3か年平均値です。この指数が高いほど財政力が強く、低いと国への依存度が強いことになります。
垂水市は、県内類似団体に比べ低い数値となっており、自主財源の確保や市税等の収納率の向上などにより、財政基盤の強化が求められます。〔表14〕

〔表14〕財政力指数の推移

◇最後に
市民の皆様や議会の協力のもと、歳入・歳出の徹底した見直しを進め、人件費の抑制や市債残高の削減などの財政改革の成果により財政状況は好転しつつあります。令和6年度は財産収入や寄附金、基金からの繰入の増加により、令和5年度と比較して自主財源は17.4%増加しました。しかし、依然として依存財源の占める割合は大きく、財政構造が脆弱であること、経常収支比率及び財政力指数が県内類似団体平均より低迷していることなどから、まだまだ厳しい状況にあるといえます。
さらに今後は、急激な人口減少に伴う税収等の減少と社会保障費の増加、物価高騰等に伴う物件費の増加、公共施設の老朽化に伴う維持補修費等が大きな負担となる見込みです。
財政状況や大型事業について、中期的な見込みを立てた上で計画的に事業を実施し、持続的発展を目指して財政の健全化に努めてまいります。

「今年度上半期の執行状況も見てね!」

■令和7年度上半期財政執行状況をCheck!!
財政執行状況とは、当初計画していた予算を今現在、どれくらい使っているかを示すものです。令和7年度上半期(令和7年4月1日~令和7年9月30日)の財政執行状況は、次のとおりです。

〔一般会計〕歳入

〔一般会計〕歳出

※支出済額は、発注済額、契約済額とは異なります。

〔特別会計〕歳入・歳出

※支出済額は、発注済額、契約済額とは異なります。

問合せ:財政課財務係
【電話】内線265