- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県垂水市
- 広報紙名 : 広報たるみず 令和7年8月号
Tarumizu Ambassador’s column
垂水市をPRする「たるみず大使」の中には、芸能分野で活躍される方々がいます。そこで、各専門的知見や外から見た本市の魅力等を執筆いただき、読者の皆様がより本市に愛着をもっていただくことを目的に不定期でコラム掲載いたします。
●Profile
女優 北原佐和子(さわこ)
委嘱日:令和6年7月14日
高校在学中にミス・ヤングジャンプに選ばれ芸能界デビュー。ホームヘルパー2級、介護福祉士、ケアマネジャー、准看護師の資格を持つ。
○Sawako(さわこ)のT(ティー)ーたいむ
垂水の皆様初めまして。昨年たるみず大使の任命を受けた北原佐和子です。
私は花の82年組のアイドルとしてデビューし、同時に女優の仕事をしてきました。同期には小泉今日子さんや、早見優さんなどがいます。そして20年ほど前にヘルパー2級(現:初任者研修)の資格を取得して介護のお仕事もしています。53歳でケアマネジャーの資格を取得して、人の体、高齢者の体の仕組やその違いを理解したいと思い、56歳で准看護師の資格を取得しました。そして今年の春より念願であったケアマネジャーの仕事をスタートしました。気づいたら61歳で、仕事場ではベテランケアマネジャーが定年退職を迎えていました。その方を横目で見て、突然、現実に引き戻されながらも、働ける場があること、チャンスを下さることに感謝して日々前向きに取り組んでいます。年齢的な体の変化を受け入れ「焦らず、ぼちぼち行きましょう~」と自分に声をかける毎日ですが。
特別養護老人ホームに勤務していた時に出逢った70代半ばの利用者さんから、よく桜島の話を聞きました。うつ病をお持ちの方で、症状がでるとトイレに閉じこもってしまいます。私たちスタッフはその前に定期的に施設内を散歩したり、お天気の良い日は屋上で過ごしたりと対応を工夫していました。その方の表情が一番キラキラしているのは地元、桜島の話をしているとき。お風呂屋さんに行った帰りに桜島が噴火したら、灰で真っ黒になり、またお風呂に入ることになる。何のためにお風呂屋に行ったのか分からない。だから噴火の気配を感じたら自転車を急いでこいで帰っていた、とけらけら笑い話す表情が私は大好きでした。
そして偶然にも昨年私はオリジナルの体操を作成するための打ち合わせで垂水市を訪れました。すると、桜島が威風堂々とそびえており、噴火の気配を感じ、自転車を焦って漕ぐ利用者さんの姿が浮かんできました。幼少のころから住み慣れた桜島の見える景色。その方が慣れ親しんだ地の大使の任命を受けることができた喜び。利用者さんから頂いたプレゼント。そのプレゼントを垂水の皆様にお返しできるように皆様との時間を大切にさせていただきます。お逢いできますことを楽しみにしています。
問合せ:企画政策課秘書広報係
【電話】内線221