- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県霧島市
- 広報紙名 : 広報きりしま 2025年6月号お知らせ版
近年、全国的な気温の上昇が続いています。時間帯や場所を問わずにかかる恐れのある熱中症。その正しい予防法や、いざという時の対処法を知っておくことが大切です。
■熱中症にならないために
霧島市における、令和5年の熱中症の救急搬送者数は126人でしたが、令和6年は175人に増加しました。その中でも、高齢者の搬送件数が特に増加しています(グラフ1)。
熱中症は気温や湿度が高い日に、長時間屋外にいる場合はもちろん、屋内でも発症することがあります(グラフ2)。特に高齢者や体温調節機能が未熟な子どもは、自覚症状がないことがあるため注意が必要です。暑さを感じていなくても、室内の風通しが悪いと体に熱がこもりやすくなります。一日を通して扇風機やエアコンを適切に使用しましょう。喉が渇いたと感じる前に意識的に水分を取る、暑い日はなるべく涼しい時間帯に外出するなど、日頃から熱中症予防を心がけましょう。
■症状が疑われたら
目まい、頭痛、吐き気などの症状が出たら、すぐに涼しい場所に移動して体を冷やし、水分を補給してください。症状が改善しない場合は、直ちに医療機関を受診しましょう。
熱中症の疑いがある人を介助する時には、嘔吐(おうと)物による窒息を防ぐため、回復体位(図1)をとりましょう。会話ができない、けいれんなどの症状がある時は迷わず救急車を要請してください。搬送時に適切な処置を受けるため、可能であれば体温の測定をお願いします。
※図は本紙をご覧ください
○グラフ1 熱中症による救急搬送状況(霧島市)
○グラフ2 令和6年の熱中症の発生場所割合(全国)
消防庁「令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」を基に作成
○処置のフローチャート
問合せ:消防局警防課
【電話】64-0432