- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県伊佐市
- 広報紙名 : 広報いさ 2025年7月1日号
◆百日咳を予防しましょう!
◇百日咳とは
百日咳菌の感染によっておこる、激しい咳をともなう病気で、主に子どもの間で感染が広がります。特に、免疫が十分でない生後6か月以下の子どもでは重症になりやすく、まれに亡くなってしまうこともあります。
◇主な症状
・普通のかぜのような症状で始まり、次第に咳がひどくなる
・コンコンと短い咳の後、息を吸うときに笛のようなヒューという音が出る
・年齢が小さいほど症状が分かりにくく、特徴的な咳がみられなかったり、咳で呼吸ができず、くちびるや爪の色が青くなり(チアノーゼ)、けいれんや呼吸が止まる状態まで重症化することもある
◇予防と対策
百日咳は、くしゃみや会話などで細菌が飛んだり、感染した人と接触したりすることによって感染するとされているため、こまめな手洗いやマスクの着用などが効果的です。また、百日咳の予防には5種混合ワクチン等の接種も有効です。ワクチンの普及とともに各国で百日咳の発生数は激減していますが、ワクチンを接種していない人や接種してから年数が経過しているなどの理由で、免疫が無くなってしまった人での感染が日本でも見られています。百日咳は、非常に感染しやすく、特に小さい子どもがかかると重症化のリスクが高い病気ですので、生後2か月から開始される5種混合ワクチンの接種をご検討ください。
◇5種混合ワクチンについて
5種混合ワクチンは、2024年4月1日から子どもの定期予防接種に追加されており、4種混合ワクチンで予防できるポリオ・百日咳・破傷風・ジフテリアに加えて、Hib感染症のワクチンが混合されており、5つの感染症を予防する効果が期待できます。
市では、初回接種(1~3回目)分の予診票を生後2か月に達した人へ、追加接種分の予診票を初回接種が終了してから6か月経過した人へ送付しています。ワクチンの接種間隔や接種の際の注意点などが書かれた説明書も同封していますので、必ずお読みになってから接種を行ってください。
◇4種混合ワクチンの接種が終了していない人へ
5種混合ワクチンの定期接種化に伴い、4種混合ワクチンは在庫限りで販売終了となります。販売終了後は、これまで4種混合ワクチンを接種していた人も5種混合ワクチンへと切り替えて接種することになりますので、詳しくはこども課こども健康係へご連絡ください。
出典:
・厚生労働省「百日咳」「5種混合ワクチン」
・公益財団法人予防接種リサーチセンター「予防接種と子どもの健康」
参考:ワクチン.net「百日せき」
問い合わせ:こども課こども健康係
【電話】23-1311(内線1214)