- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県南大隅町
- 広報紙名 : 広報南大隅 令和7年5月号
町内を巡り、まちへの想いを伺います。
今回は、宮田地区公民館館長の宮川昭義さんにお話を伺いました。
■宮田地区公民館
宮田地区は、鹿児島湾海岸沿いに位置し、地域に沿うように国道269号線が通っています。地域の大半が海岸に面した立地から、歴史的にも生活が海と関連し、海を介しての交流や文化があります。人口は約420人、6自治会で構成されています。
旧宮田小学校は、グラウンドから望む開聞岳、目前に広がる美しい砂浜を持つ海岸、国道沿いにある利便性のよさも相まって、イベントなどで利用されています。
宮田地区公民館の年間事業には、愛校作業があります。宮田小学校閉校後もグラウンドや校舎の周りを、2自治会ずつ分かれて、年3回、清掃活動が実施されています。小学校が地域とともにあったことがうかがえます。
■宮田のつどい
1月12日、旧宮田小学校で『宮田のつどい』が開催されました。コロナ禍の影響で実施できなかった地域行事、交流の機会を復活させたいと役員会で話し合い、これまでは午前中にグラウンドゴルフ、午後からは講演会などを実施していましたが、趣向を変えて企画。各自治会のご協力をいただきながら、当日は、宮田地区以外の方も参加され、100人以上が来場しました。
校舎では、親子会を中心にもちつき大会が行われ、ついたお餅は来場者へのプレゼントに。体育館ステージで発表された踊りやフラダンス、楠龍太鼓、皆さんのカラオケには、大きな拍手が送られました。昼食には、地域の有志の方々が作った豚汁が振舞われ、最後の抽選会までにぎやかな一日になりました。
「カラオケ大会の事前申し込みは少なかったけれど、カラオケが始まったら歌いたいって言ってくれる方もたくさんいて。盛り上がったね」と笑顔で話されました。
さらに、小中学生を対象に『宮田のいいところ』を募集した看板コンテストの表彰式も行われ、受賞した子どもたちには、明るい色彩で描かれた看板の前で司会者からインタビュー。子どもたちから見た宮田の魅力を地域の皆さんに伝える場になりました。
「子どもからお年寄りまで、皆さんに参加してもらいたい、楽しんでもらいたい。やりたいことはたくさんあるけれど、一人ではできない。公民館役員の皆さんが意見を出してくれる。盛り上げてくれる。消極的では進まないですよ」と話されました。
■これから
「コミュニケーションが必要だと思う。地域だけでもなくて、地区公民館だけでもなくて。よそはよそだからでは始まらない」。
「宮田地区だけではなく、外も巻き込んで地域を活性化していきたい」。
「町内公民館同士の交流ができれば、アイディアが出てくると思う」。
宮川さんに宮田の魅力を伺うとすぐに「風景。海も、山も」と答えが返ってきました。「ウミガメ、マリンスポーツも。砂浜を活用できれば」と、次々に言葉がつながります。まだ知られていない宮田の魅力を発信していきたいと話される宮川さんの、今後ますますの活躍をお祈りしています。