文化 本の森 新刊案内

■私のいちおし本「舟を編む」
三浦しをん著

選者:宮富小学校 吾孫子公美
前々任校の朝読書の時間に読んだこの本に引き込まれ、2018年に刊⾏された分厚い⽇本語辞典を購⼊してしまいました。紙を触ったり、編集者が選択した語釈や、挿し絵をじっくり読んだりしたかったのが理由です。原作はドラマにも映画にもなり、8⽉にはドラマの続編が放送されました。
辞書編集部の社員達は、「⼤海渡」という辞書編纂に取り組みます。この辞書は「⾔葉の海を渡る⾈」と呼ばれ、完成するまでに費やす時間は10年です。辞書づくりに奮闘する登場⼈物の地道な作業や、実際に辞書が完成するまでの⼯程を知ることができるのもこの本の魅⼒です。⼀度読んだ⼈も初めての⼈も、ぜひ、図書館で探して読んでみてください。

■今月の新刊
◆銀河アリーナ図書室
【⼀般】
しふく弁当ききみみ堂
冬森灯 著
“⾷べる⼿紙”のように仕⽴てられたお弁当は受け取った⼈の⼼にやさしく寄り添い、明⽇をがんばる⼒を与えてくれる。お弁当がつなぐあたたかな絆の物語。

【児童】
しらべるつながりのずかん
おかべたかし ⽂/ やまべたかし 写真
世の中には、どんな「つながり」があるでしょう?たとえば「サザンカ」と「スイセン」には「冬に咲く花」というつながり、「⾖腐」と「しょうゆ」には「原料が⼤⾖である」というつながりがあります。この本では、⽉とスッポン、カバとタツノオトシゴ、ケーキとリンゴ、カミナリとキノコなど2つのものごとのつながりや、つながりから⽣まれた疑問について解説していきます。クイズも掲載。

◇その他の新刊
【⼀般】
・本を読む⼈はうまくいく
⻑倉顕太 著
・お年よりと絵本をひらく
中村柾⼦ 著
【児童】
・たつこたつ
ユーフラテス さく/うえ⽥みお 絵/岩井⿇奈美 絵
・おはしをじょうずにもてるかな
深⾒春夫 さく・え

◆⽂化センター図書室
【⼀般】
今⽇未明
辻堂ゆめ 著
「⾃宅で⾎を流した男性死亡。別居の息⼦を逮捕」「マンション⼥児転落死。⺟親の交際相⼿を緊急逮捕」新聞の⽚隅にしか載らない、⼩さな5つの事件。その裏には、報道されない真相がある―。
【児童】
なんにだってなれるねこ
奥⽥マコト さく/えびんぐ! え
ある⾬の⽇、優しいご主⼈さんと出会い、新しい家族として迎え⼊れられたねこ。温かいお⾵呂、おいしいごはん…。ぬくもりを知ったねこは、今度は⾃分がご主⼈さんを助けると⼼に決め―。

◇その他の新刊
【⼀般】
令和型不登校チーム対応マップ
千葉孝司 著
【児童】
すごすぎる宇宙・天⽂の図鑑
天⽂物理学者BossB 著

◎チューリップの会秋のおはなし会
期日:令和7年10月25日(土)
時間:10:00~11:00
場所:肝付町文化センター1階和室

☆絵本や紙芝居、⼤型作品の読み聞かせを⾏います。お気軽にお越しください。